メンバー:(L)ネコ爺、KS、ノリ
コースタイム:5:35大倉橋スタートーー6:33金山橋――6:55センノ沢小屋付近堰堤――7:22取付きーー
8:27トラバース開始――9:28トラバースを終え登りへ――11:22山頂(~12:20)――下山――
13:50取付きーー15:45大倉橋
(感想)
カネクリヤマに登りたいと長年その姿を見つめ続けていた。そしてまた仲間に夢を叶えてもらった。
当日は暗く寒い中準備は大変かなと思い、山靴とスパッツを付けヘッデンは首から下げ車に乗り込む。
車から降りてすぐにワカンを付けて集合した。「はあ履いてらんかい」と二人から笑われ気が楽になる。
林道は先頭を行くネコ爺さんのペースが早い。いつものネコ爺さんのお休み処というセンノ沢小屋近くの堰堤で休憩。
このころにはヘッデンを外し、東の空から太陽が暖かさを届てくれるのを待つばかりだ。
ここからの林道は先週の偵察でもデブリが何か所かあり緊張した箇所もあった。ここからはKSさんが先を行く。
早くて猿飛佐助のようだ。デブリの斜面は少しのワカンの爪でさっさと通過していく。わお。
次の堰堤を過ぎ林道右にある目印の霧の木まで来た。ここが取付き。KSさん先頭で、
ワカンを履いたつま先を蹴り込み高度を上げていく。
680m付近でネコ爺さんから、デブリと傾斜の状況を見ていいところがあればトラバースを始めようと声がかかる。
先週よりもデブリが下まで来ている。ここはネコ爺さんが先を行きデブリ上を通過し右の尾根(センノ沢右岸)下までくる。
稜線上右に松がありその左下が平らになっているのでそこでアイゼンとワカンの両方の装着場にしようと言われた。
その時の私の理解は、松のすぐ左の平というより、それよりも左の鞍部を目指す考えになっていた。なので、
素直に右の木の間から行けばよかったが、左から行ったのでそこには行けず、途中の平っぽいところで装備を整える。
慣れないワカンアイゼンとストックで急斜面を歩き出すが、不安定この上なくピッケルに持ち替える。
と同時にアイゼンの歯が浮いていると指摘を受け、ワカンを外しアイゼン歩行にした。
以外に埋まらず歩けたが右足がズボッと股までもぐり、すっかり上半身が雪面にのけぞってしまった。イナバウワーか。
後ろのネコ爺さんが「おいおい」と言いながらザックを担いだ上半身を押して起こしてくれた。
KSさんが30mロープを持ってくれるというので、この際小さなプライドは投げ捨た。
カネクリヤマの山頂まであと何百メートルだろうか。ちゃんと登っているのだろうか?
相変わらずKSさんは早い。佐助さん、スローなブギにしてくれ。
KSさんのトレースに助けられ、念願の山頂稜線に着いた。郡界尾根カネクリヤマ。
「すごい~」しか言えない自分を仲間は分かってくれたようだ。四方八方の景色、とりわけアオリから池の塔と、
駒ケ岳に続く郡界尾根の絶景に心が満たされた。山頂では至福の時間だった。
「ここにテント張っていつまでも眺めていたいね」とKSさん。本当だ。この山々に抱かれている安心感さえある。
水無の流域や佐梨川流域、遠くは会津方面の山々。自分も頑張った山行の記憶、自分の物語ががどんどんと蘇る。
水無をこよなく愛し続ける仲間と登る一日。二人の佇まいからいろんな思いが伝わってくるようだった。
私も少しはこの景色に溶け込むことができただろうか。コーヒーを2杯飲み下りの時間となった。
急斜面の下りは登りよりも怖い。私も何とかワカンとアイゼンの両方を付けることができた。
「ダンゴになって滑ると、下まで行くから気をつけて」と言う言葉に緊張感を新たにして下りにかかる。
何度もお尻で滑り、かかとのアイゼンに信頼感をつのらせて取付きまで下りた。
「いかったのお」と言ったら「ここからも怖いんだよ」と。林道途中で小さな雪崩が目の前で起こった。
今年は雪が少なく、積もった雪も一気に解けていく。今年の春の水無はどんな景色になるのかな?
山行を終えた今、何年ぶりで太ももの筋肉痛だ。「まだこんなに痛くなることがあるんだな」と嬉しくなったり、
おいおいトレーニング不足ちゃう?と思ったりニヤニヤしている。
でも、自分の中では水無に入ったらこれくらいの筋肉痛になるもんなんだ、水無痛だと思っている。ノリ