2013/4/14 「会山行」越後駒ヶ岳 白沢&道行山バックカントリーetc

  メンバー:白沢コース (L)MM・OS / 道行山コース ON・IM・AN

 《 白沢コース 》

歩き始めは、少しクラストした雪面を顔見知りの山仲間達と駒を目指す。造林小屋跡を過ぎると、見慣れた荒沢岳なのだが、何故かカメラに納めたくなる絶好ポイントがある。

柳沢を過ぎ、白沢コースはOSさんと私、道行山コースはON・AN・IMさんとで別々のコースを登る。 山スキーのOSさんとスノーシュウとでは速さが違い、遅れ気味に白沢沿いに進む。今回、滝の右を高巻トライしたが、アイゼン&ピッケルがほしい程の斜面でした。やはりこの滝は右をチョイ越えが一番よいだろう。

1本目の沢を左折すると、コースはくねくねと曲がって左岸には雪崩の痕跡が生々しく残っていた。ようやく広い斜面が見えると、ここから更に傾斜がキツイなる。帰りは下りだと発想を変えても、筋肉は正直で悲鳴をあげる。山スキーとはペースが違うのだが、毎年少しでも、トレーニングしておけばと後悔しつつOSさんを目指し登る。

白沢の頭からは「青空のもと駒ヶ岳の白いキャンパスに画かれたシュプール」がとても素敵でカッコイイですね~。憧れますね~。でも無理ですね~。この時季ならでの感動で、先ほどの後悔などは一瞬にして削除された。

残雪期の駒に登ると、どの辺りで筋肉ピクピクが始まるかで、「怠けていた目安」となる。去年は途中からツボ足にして白沢の頭が限界。今年はスノーシューにしてギリギリ小屋まで登れた。 日差しの強い小屋前で、知人や顔見知りと会い、前夜泊のMTさんとHC2名と道行山コースを下山。

来年は道行山コースにして、願わくば「憧れのキャンパス」に汚点を残せればと思うところです。
山スキーが欲しい~。
 (記)M.M


  山行への期待感のせいか目覚ましよりも早く起き、集合時間6:30のシルバーライン入口に50分早く着く。道路にすごい車の行列や、満杯に近い駐車場に、「何だこれは?」と驚く。この時期にここに来たのは初めて。駐車場の中に入るとすぐに会長がいたのでひと安心する。さらに、H君・ハッシーチーム、おだまきのKさんグループ、山の会若ぶなの若手グループ等、顔見知りの面々が見えてうれしくなってきた。

さあ、6時にゲート開門で各車一斉にスタートを切る。石抱橋の周辺は、前夜組の車も含めてパンク状態。白銀の湯手前の駐車場に入るとみちぐさHCの前日出発隊の車があった。今年は、道行山コースと白沢の2隊に分かれる。以前、会報を見て是非行きたいと思っていた白沢コースは、ワカンのMMさんと私の2人。ボードの会長とANさん・IMさんは柳沢へ。

白沢は時間がかかるらしく、6:55一足先に出発する。橋を渡ってすぐに急坂を上ると、その先は延々と平坦地を進む。雪の下は林道らしい。左手のログハウス団地が過ぎたころから徐々に荒沢岳の雄姿が近づいてくる。そして正面には、遥か彼方に駒ヶ岳が聳える。あんな遠い所まで行って帰ってこれるんだろうかと思うが、人間の足とはすごいものでいつもながら感心する。

さて、柳沢との分岐に到着。間もなくみちぐさ後続隊も到着。なんと、ANさんがスキー靴のツボ足。自分の車の中に、女房のストックがあったのをお貸しできなくて残念。先行者も後続者もほぼ全員の皆さんが柳沢に進み、やや淋しい感あり。しかし、私には念願の白沢なので期待をしながら奥に続くスキーの跡を追いかけた。左手に北ノ又川を見ながら、かなり進んでからようやく沢の形状となる。広くて明るい沢なので快適である。

しばらく緩やかな沢を進むと急に谷が狭まった所に来た。ここが例の大滝か。まだ、口は大きく開いてない。左岸の急斜面にスキーで降りた跡があるが、右岸の様子をのぞきに滝に近づくともっと急斜面でやらしいので引き返す。MMさんは、左岸の更に上を高巻いて行くという。私は、クトウを装着しその威力を試してみる。急なトラバース斜面を何とかクリア。やはり、クトウがなければかなり厳しい。下りならそれほど問題もないだろうが。

間もなく、その先の広い沢の合流地点に8:30到着。左方向の大きな沢に滑走のラインがついている。まっすぐは、沢が細くなっている。MMさんはどこまで高巻いたのかなかなか来ない。地図を見てもどちらだかわからないが、小倉山の稜線を目指すには、直進なのではないか?MMさんに電話をしようにもこの沢の中では、電波が通じるはずはない。途方に暮れてくるが、焦ってもしょうがないので、腹ごしらえにおにぎりを食い始めたらMMさんが来た。良かった。迷子にならなかった。正解のルートは、左の大きな沢だった。勝手にまっすぐ進まないで良かった。

そしてまたしばらく進むと、右側のぶな林帯が、大規模な雪崩によるものかどうか、なぎ倒されていて恐ろしい惨状であった。この辺からは、気温が上がってくると、雪崩が怖いような斜面がいくつか見かけられた。朝のうちは、硬い雪面であったが、日差しとともに徐々に緩んできているようで、MMさんは歩きづらそうにしながら、たまりかねたようにワカン装着を決心。スキーの私には、ちょうど良い緩み具合である。

もう少しで展望が開けるという手前で9:30ひと息つく。展望のない沢の中、緩やかな登りで、それほど標高を稼いだ気がしなかったが、振り返って見るとかなり高度感があり、遠い山並みが見えて満足感が湧いてくる。さあ、稜線まであとひと頑張りだ。どこまでこの沢を詰めたら良いのかと考えていると、MMさんがそろっと右に入ろうかと声をかけてくれた。大きなカール状の急斜面に入る。ここまではスキー滑走には緩斜面過ぎたが、この斜面は面白そうだ。いいしばらくの急傾斜をジグザグ登行で乗り越し、ようやく稜線に到着すると、大勢のパーティーが休憩したり歩いていた。みちぐさの仲間が見えないので、もう少し先の白沢の頭手前まで進むが、そこにもいない。ザックを下して休もうとすると、近くから聞いたことのあるハスキーボイス。振り返ると日除けの覆面をしたANさんであった。

ここから、また急斜面を越えて、ようやく駒の小屋へ行くと、HCの皆さんが笑顔で迎えてくれた。さあ、頂上まであとひと登りであるが、ひざの上の筋肉が痙攣気味で、運動不足があらわに。途中、IMさんとすれ違うも、長話の余裕なし。だましだましで11:55山頂へ。大勢の人が喜びの雄たけびをあげていた。この時期の駒は初めてだったので、私も控えめに喜んだ。そして、白銀の大展望を楽しむ。中の岳が真白く、ばかに近くに見える。会長と合流し一緒に下山開始。さあ、いよいよ恐怖のスキー滑走である。恐れおののいていると、会長が、「滑るんじゃない、降りるんだ。うんまく滑ろぅなんて思うからだめんがんだて!」の助言に、気を楽にして滑走開始。駒の小屋に着くと、まだ大勢の人がいた。おだまきの皆さんは、白沢を降りるというので、そこを登ってきた私も同行させていただくことになる。みちぐさの皆さんとはしばしお別れ。Kさんのしなやかな滑りの跡についていく。途中、会長の華麗なボード滑走を目にし、さすが会長、やるじゃない。

お昼も過ぎ、かなり重い雪になって来たが、引っかかる感じがないので、何とか足を開きながら大回りで滑る。沢底に着いてからは、緩斜面となりストップスノー気味な中を延々と進み、大滝も難なく越える。おだまきの皆さんもテレマークスキーなどでうまい。

このあとは、延々と平坦な林道を下る。朝こんなに歩いたかなあと驚くほど長かった。最後に急斜面を下って、おだまきの皆さんに別れを告げる。14:30駐車場に着くと、予想通り星野君の車はなかった。15:25白銀の湯に行く皆さんを見送りながら岐路に向う。早速翌日には、おだまきさん・ホッシー君・ブログ人さん・魚沼の山さん・みちぐさHC等のブログがアップされていた。皆さんアウトドアもマメですが、内業もマメで驚きました。
 (記)O.S

 《 道行山コース 》
天気は快晴で風も無く最高の条件です。今回は道行山と白沢からアプローチする2組と、駒ノ小屋の前泊組に別れていて頂上で合流です。私は道行山から登ります。
道行沢の出合まで平坦な雪面を歩きます、出合に着き道行山に出る尾根に取り付きます。尾根ではなく沢沿いに登っている人達も見えます。
尾根の途中で雪が消えて夏道が出ている箇所がありスノーシューを外して進み、雪が出てくるところで再びスノーシューを履いて登ります。

道行山が間近になると荒沢岳、未丈ヶ岳、銀山平、そして駒ヶ岳が見え素晴らしい眺めです。
道行山には既に沢山の人がいます。その先も駒ヶ岳に向かって登る人達が沢山いました。
道行山から見る駒ヶ岳はとても遠くに感じます、実際このルートは長いです。しかし、この先は樹林帯も無く天気が良いと長さを差し引いても良いルートです。
小倉山をトラバースして百草ノ池を越えると、山頂まで斜面は急になります。
黙々と登っていると、白沢ルートから登った人達の何人かが、駒ノ小屋の手前の急登を登っている姿が見えました。

やっと駒ノ小屋まで辿り着きます、小屋には前泊組のITさんやMTさんが待っていました。昨日の夕日と朝日が素晴らしかった様です。振り返ると沢山の人が山頂目指して登ってきています。
駒ノ小屋で一休みした後、山頂に向かいます。小屋からは15分で山頂に到着しました。駒ノ小屋に戻り、昼ごはんを食べて一休みした後、集合写真を撮ると下山となりました。

下りはスキー、スノーボードの人達があっという間に滑って行きます。
もと来た道を戻り、道行山に戻ると途中リタイヤしたのりさんが待っていました。

振り返ると2時間前にいた駒ヶ岳が見えます。その後はひたすら下り銀山平に辿り着きました。
この後は白銀の湯で汗を流し解散となりました。
 (記)I.M