27日は移動日。道中の桜や菜の花を楽しみながら開放感でいっぱい。三本滝駐車場に着く。
固くなった雪を整地してテントを張る。
さあ、これからの天気祭りが肝心だとばかりに食当が腕を振るい、大鍋から美味しそうなもやし鍋の湯気が上がる。飲んで、食べて、歌って・・・(吠えて)・・・。 一晩中テントを叩き続けた冷たい風もみんなと一緒だと暖かく感じた。
翌日は快晴。だが、一昨日から降った雪でバスが運休になった。となれば、ここから歩くしかない。既に先行者が登っている。私たちも支度をして出発。
まずは、スキー場のゲレンデ歩きだ。思ったほど雪は凍っておらず歩きやすい。一度車道を越えて、再び上のゲレンデへ。 しばらく行くと樹林帯になり、高度を上げていく。しかし、この天気は気持ちがいい。登山者も多く、スキー、ボード、ツボ足、思い思いの目的で進んで行く。
位ヶ原と肩ノ小屋の分岐あたりに来ると、乗鞍岳山頂付近に雪煙が舞っているのが見える。相当風が強そうだ。いやいや、ここも強風で顔が痛い。 休むと寒いので目出帽をしっかりかぶり、前へ進む。私たちも雪煙の景色の一部になって肩ノ小屋まで登ったが、風はさらに強くここで終了とした。
左に乗鞍岳の稜線を見る。美しさが連をなしている。 風の中ではゆっくりと休憩もできず、早々に風も落ち着く標高まで下る。そこからいい斜面を見つけ登っては滑るを何度か繰り返し、みんな滑りで満腹になった。 名残惜しいがそろそろ降りようか。
遠く穂高連峰の稜線をバックに写真を取り、三本滝のベースキャンプを目指した。そして2日目の夜・・・。ご想像にお任せします。
最終日、白骨温泉でゆっくり温まり帰路につく。
(記)のり
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