2013/7/2 大日杉小屋より飯豊本山

  メンバー : KN、+1
  大日杉小屋 4:00・・御坪 7:15・・姥権現 9:00・・飯豊本山(昼食)10:00~10:40・・大日杉小屋 15:15



美しい御坪の ヒメサユリ

ヨツバシオガマ

ヒナウスユキソウ と オヤマノエンドウ
昨年はテントを担いで歩いた大日杉からのコース。
比較的傾斜が穏やかな上に花が多いので、すっかりお気に入りになっ てしまった。今年はヒメサユリの咲く頃にぜひ歩きたいと思った。大規模林道がこの春開通して、さらに入山しやすくな った。

夜明け前の薄暗い中、大日杉小屋を出発。ザンゲ坂の上あたりでもう陽が昇ってくる。
地蔵岳までは花も少ない樹林帯の上り。そこからいったん下ると、いよいよお目当てのヒメサユリが現れた。
ここのヒメ サユリは花が大きく色も濃いと聞いている。まだ蕾も多く、まだ少し早かったかなぁと思ったが、次から次へと咲いてい る。それでも道刈りの影響なのか、昔に比べるとずい分数が減ってしまったそうだ。
掻き分け掻き分け歩いたそう・・夢 のような光景だと思った。それでも御坪に咲くヒメサユリは色も大きさも最高だった。
今まで見たことのない美しさに感 動し見とれる。
しばらくヒメサユリ街道を楽しむと次は雪渓が現れた。アイゼン無しでトラバース気味に歩くが問題はな い。
ほどなく切合小屋に到着し小休止する。

荷揚げが行われたようで2人の管理人さん達が急がしそうにしていられた。水も出ており、ありがたい。
小屋からも安定した雪渓を上り、草履塚に出ると、ガスの中から時折飯豊本山や大日岳の稜線が垣間見える。そして足元 には様々な花が咲いていて目を楽しませてくれる。
コバイケイソウ、ヨツバシオガマ、ミヤマハンショウヅル、オノエラ ン、ベニバナイチヤクソウ、オヤマノエンドウ、ヒナウスユキソウ、イイデリンドウ、ニッコウキスゲ、チングルマ、ハクサンイチゲなど・・・すべての花を覚えていられないほど飯豊は花の種類も数も多いと思う。だから大好きだ。

姥権現、御秘所の岩場を通過すると、本山小屋までひとがんばりの登りだ。一歩一歩進む。10時丁度に飯豊本山に到着 。あいにくガスで展望はなかった。

昼食を食べていると時折ガスが切れ、大グラ尾根が現れた。吊り橋の復旧を願いながら、秋にぜひこの尾根を登りたいと思った。

復路は往路を戻る。登って来る時は見えなかった花に会えたりするから不思議だ。
もう一度お目当てだったヒメサユリを堪能しながら下山した。
ほとんど人に会わない静かな静かな飯豊山行だった。
                (記)K ・N