ムーンライトとサンライト
腰抜けオヤジの越後三山
夕方のニュースで、今夜は中秋の名月と伝えていた。
明日、私は夜勤なので、午後からは眠っておきたい。
ならば、夜のうちに山歩きをしてしまえばいいと思いつき、月光山行に決めた。
水無の小屋に折りたたみ自転車をデポして大倉口に移動、21時に歩き始める。
樹間からわずかに月光が射すが、夜道の尾根は昼間より急に感じる。
まだ9月上旬、夜でも蒸し暑く、すぐに汗ダラダラになった。
四合半から、満月を浴びながらのウォーキングとなる。
夜なので露したたる巻道はやめて八峰ルートに入る。
初めて購入したトレランシューズの、抜群のフリクションのおかげで快適に通過。
入道岳から見渡す月下の山々が神々しい。
真沢に月光を浴びて白く輝いている部分が浮かぶ。
雪渓ではなく、幣ノ滝周辺のスラブであった。
なんという眺めだろう。
強烈なムーンライトで、オカメノゾキもすこぶる快適であったが、御月山の登りで足が重くなり始める。
とにかく急激な登り坂。
やっとたどり着いた祓川の水場で給水するも、暗くてルートがわからず、しばらくウロウロ。
無雪期にここに来るのは初めてなので、もと来た道を引き返してようやく夏道に入る。
中ノ岳への登りは雪の時期は快適な雪渓歩きだが、今は草付のトラバース道路。
ウンザリした頃、中ノ岳山頂へ。
ちょうど夜が明け、ボンヤリと日の出を拝む。
あとは陽光を浴びながら、平凡なハイキングで駒ヶ岳へ。
急降下して十二平へ10時40分頃到着。
気持ちの良いサイクリングを楽しみながら大倉口に戻った。
それにしても自分の体力の無さを痛感しました。
ムーンライトのはずが、後半はサンライトになってしまいました。
体力のある人には手頃なトレーニングでしょうが、私のような腰抜け中高年にはハードなハイキングでした。
それと、三山は駒から入るより、八海山からの方がはるかにきついと思います。
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