2016/1/9-10 八海山女人堂新年会

       メンバー : 9~10日 (L)OS、MT、IT、MS、OSe、ノリ
            9日のみ TT、AS、S(清津山の会)
            10日のみ (HC)YK、IN



入会4年目にして、4回目の新年八海山。初日日帰り3名(スノーシュー)、泊り6名(スキー4名・シュー2名)、2日目日帰り2名(スキー)と、大勢の参加をいただき、担当としては誠にうれしい限りでした。

そして、今回は鍋担当もあり、これが一番の難関であり、不安要素でした。
何日も前から、相棒に「あんた、家でもしたこと無いんだから、鍋なんて出来るわけないでしょ!」ってな感じ。

前夜の仕込みでは、白菜とシメジを初めて切ってみたという始末でした。
本番では、Aコック長からおいしく調理していただいたおかげで、皆さんからも好評の声をいただきひと安心。

さて、小雪が舞う中の出発でしたが、昨年の半分以下のラッセル積雪深で、昨年のように先頭がザックを置いて空身でラッセルするというようなことはなく、若い皆さんの活躍もあり順調に進む。

核心の胎内くぐり~女人堂直下では、スキー隊がワカンに履き替えている間に、スノーシュー隊がグイグイとルート工作、特に清津のSさんから大活躍していただいた。

12時過ぎには女人堂に到着。新年会を始めるにはまだ早すぎる。日帰り隊の皆さんも歩き足りないだろうから、行けるところまで進むことに。

日帰り隊は、7合目付近で下山となり名残りを惜しむ。泊まり隊は、時間があるし視界もまずまずなので上を目指して祓川の左の尾根筋を詰める。

薬師岳直下がやや急斜面で、アイスバーンの上に新雪が乗っていていやらしい。スキーを脱いでツボ足になったり、アイゼンをつけたりしながら8合目薬師岳で全員合流。

視界は良くなかったが、滑り始めたらみるみるガスが飛んで絶景&青空に。シュプールを振り返ると青空に樹氷が映えて、素晴らしぃ~!! 滑りはいまいちだが、パウダースノーを味わいながら、山スキーの醍醐味を満喫する。

小屋での新年会途中にも、夕焼けに映える八海山を目前で拝むことができ、久しぶりに興奮した。

皆さんからの沢山の持ち寄りをいただきながら、よもやま話に花を咲かせ、楽しくおいしい新年会兼雪山訓練となった。

麓から八海山を見上げて56年、この山をまさか真冬に登り、これほど楽しむことができるなんて、みちぐさに入会させていただいたおかげと、改めて感謝している次第である。 ・・・・・ OS
今年こそは、泊まりたい!今年で3回目の新春、八海山登山。
3連休を死守し、よし!と意気込んでいたら、1週間前に、事務所が引っ越す(1階から3階に)ので10日は全員出勤と上司に言われ、、、、あ~無情にも、日帰り組決定となりました。

生まれてからこんなに雪のない年は初めてな今年。
八海山も藪祭りか??
と、思いきや、雪は少ないにしろ、それなりの標高からの出発ということもあり、思ったりより雪があって驚きました。

例年のような泳ぐほどのラッセルもなく、比較的スムーズ女人堂へ到着。

ここで、ほっこり^^
なんと!! 初の雪山で、寒がりで、無駄に沢山もってきてしまいましたと話していた、Mくんの特大のザックから、(正確に言うと、ザックに鍋を入れたらはみ出たそれを、Aさんに持ってもらっていた)なにやら包装紙にくるまった箱を取り出し、ビリビリとやぶいているではないですか!!?

なんと!! そこにはもみじ饅頭が~!!「広島が実家なんで、お土産です。良かったらどうぞ。」
って、しかも、なんで箱ごとーー!!??の問いに「つぶれたらやだなって」爽やかに笑いながら、Mくん言うんです。

かさばることなんて気にせず、食べるひとのことを一番に考えていた彼のその一言に、ほんと、ほっこりしちゃいました。
箱なんて捨てて、ジップロックか何かに、おもむろに入れてくるでしょう、普通なら。

それをこの少年は。。。
しかも、山行は9日。年末年始に広島に帰省して、この会でのために買ってくれた。
その気持ちがまた嬉しかった。

新年早々、ほっこりをありがとう!☆
MSくん、だいすきです☆ ・・・・・ TT
今年の小雪で八海山の積雪も不安でしたが、思ったよりも雪があり十分にラッセルを楽しむことが出来ました。

ラッセルは参加した一昨年とは比較にならない程でしたが、女人堂直下の斜面は登りごたえがありました。

また特別ゲストの清津の方のお力もあり、前回は行けなかった女人堂やその先まで行けたことも嬉しかったです。

そして、景色の方も折り返し地点までガスでしたが、女人堂下からは段々と視界が晴れ、ロープウェイ前では駒ヶ岳、八海山などの山々や魚沼平野を望むことが出来ました。

ロープウェイの駐車場から八海山全景を見て、また今年一年素敵な山行に出会えることを祈念しました。 ・・・・・ AS
今回、八海山で行われる会山行に参加させていただいた。時間やメンバーなど詳細な記録は他の方にお願いし、感想という形で書きたいと思う。先に述べておくと、残雪期以外の雪山は初めてであり、装備も年末年始で揃えた。またスノーシューとポールについてはOSさんにお借りした。

9日(土)  東京の自宅の最寄り駅から5時半頃の電車に乗り、浦佐駅に向かった。新幹線にはスキー客が多くにぎわっていたが、大半が湯沢で降りていった。

浦佐駅からはAさんの車に乗せて頂き(ありがとうございました)集合地点である八海山スキー場のロープウェー乗り場に向かう。ニュースなどでも聞いていたが想像以上に雪が少ないと感じた。

ロープウェー乗り場に着き、準備を始めた。少し雪が降っているような天候であった。準備の際、夜使う鍋をザックに入れるようと試みたが、無駄な荷物が多いため入らずモタモタしてしまった。結局Aさんに広島の土産等を持って頂きなんとか出発。
(荷物を持っていただく際、もみじ饅頭を箱のまま入れていたことに関して指摘された。箱から出すと潰れるのではないかと考えていたことが完全に裏目に出た)

4合目に着くと、スノーシューの装着が初めてだったこともあり時間を取られ、装着後200mでスノーシューが脱げてしまいさらに時間を取られた。なんとか追いつき、少し歩くとラッセルをさせてもらうことに。初めてのラッセルはなかなかうまくいかず、300mもせず交代を命じられることになった。

ちなみに今回Sさんのラッセルは非常に早く、また長い距離をしていただけたので大変助かった。歩いている途中、昨年のピンクのリボン(目印?)が木のかなり上のほうにあった、昨年の積雪量が如何に多かったかを思い知らされた。

しばらくすると女人堂前の急坂に差し掛かった。この急坂では技術不足、体力不足の影響もあり1歩進んでは2歩下がるような状態であった。非常に疲れた。
遅れながらもなんとか女人堂にたどり着き、Aさんに運んでもらったもみじ饅頭を振舞った。お土産の半分はAさんのお土産といっても過言ではない。また荷物もある程度小屋に置いていった。

ここで後ろから男女二人のグループが来た。あまり覚えていないが、その人たちは、八海山の山頂まで行き下るということだった。また彼らはOSさんの昔所属していた山岳会と関係がある会に所属しているらしい。

その後はSさん、Tさん、Aさんがその日のうちに帰るということで1時までという約束で上に登ろうということになった。正直、その時は疲れていたので、ここにとどまりたいと思っていたが、練習のためにもと思い着いて行った。荷物を置いて行ったこともあり、それまでよりスムーズに進むことができた。(それでもスピードは遅かったが)

時間になり、お三方と別れそのまま登ることに。正直このときも雪崩などを無駄に怖がり早く下りたいと思っていたが、行くことに。途中トラバースするところでうまく進むことができず、スノーシューを脱いでアイゼンを履くことにした。しかしここで高さと滑り落ちるんじゃないかという恐怖から装着に手間取り、Iさんにかなり待ってもらうことになってしまった。装着後は早く安全なところに行きたいと必死に登った。

8合目?薬師の頂上?に到着すると皆さんに大分待ってもらっていた。周りは基本的にガスっおり何も見えない状態だった。私以外はみんなスキーということで不安を覚えながらも下ろうとしたタイミングでOSeさんが遅れて到着。OSeさんはスノーシューであったため一緒に下ってもらえることになった。

私がスノーシューを装着しなおすということでモタモタしていると、突然それまでガスっていた景色がきれいに晴れた。これまで見たことの無いような景色であり、「なんじゃこりゃー」と叫んでしまった。

また風で雪の破片みたいなものがキラキラ舞うような現象をみた。幻想的であった。モタモタが唯一好走した瞬間であった。その後はOSeさんに教えてもらいながらゆっくり下った。スキーの方たちは軽い雪崩に巻き込まれかけたらしい。しかし、みな楽しそうに下っていた。

女人堂に着き、小屋に入ると宴の準備が始まった。ストーブは正常に動きとても暖かかった。私はどう動いていいかわからず、オロオロしていたが皆さんがテキパキと準備してくださった。夕食のメインは鍋であり、前日OSさんが仕込んだ野菜などがOSさんの荷物から次々とでてきた。

餅巾着はOSさんの奥さんが作ってくれたらしい。鍋の味付けはノリさんがしてくださった。お酒はTさんが持ってきてくださった。日本酒、OSeさんが持ってきた日本酒など様々なものがあった。私も東京土産で電気ブランを持っていった。

鍋もお酒も大変おいしかった。宴の途中、OSさんの奥さんから連絡があり晴れてるという情報を得た。外をみてみると夕焼けで薄紅色になった山の景色が広がっていた。これまた非常にいい景色だった。OSさんの奥さんからのメールが無ければ誰も見ていなかったと思う。
その後は色々話したと思うが、私は疲れていつの間にか寝てしまっていた。夜何度か起きたがとても暑かった。

10日(日)  朝起きて、朝食はうどんだった。外の天気はあまり芳しくなく、この日はすぐ下ることとなった。OSさんの高校の部活の後輩Hさんと途中で合流すべく、9時前に出発することになった。出発までは、Iさんが若かりし頃所属していた東京の山岳会で味わった修羅場の話、Mさんの大学山岳部での先輩が厳しかった話、OSeさんの最新の山道具の話をした。なごやかであった。

下りは途中で何度かこけたが、楽に下ることができた。予定していたHさんとも会うことができ、またYKさんやINさんとも合流することができた。ロープウェーまでいきOSeさんと私はロープウェーで下り、他の方もロープウェーやスキーそれぞれ降りてきた。無事みんな集合したところで解散。そのまま私はノリさんに浦佐駅まで送っていただいた。ありがとうございました。

今回の山行は初めてのことだらけで、付いて行っていたらいつの間にか終わっていた。スノーシューの歩き方や準備などは今後も練習し慣れて行きたいと思う。それにしても総じて刺激的であり、有意義な経験だった。

最後になりますが今回もリーダーのOSさんを始め皆さん本当にありがとうございました。 ・・・・・ MS
  アーベントロート
スノーシューを履き、遅れてロープウェイ山頂駅を出たのは11時20分。

ラッセルに参加しないで申し訳ないと心の片隅に微かな痛みを覚えつつ、トボトボとガスがかかる幻想的な稜線を登って行くと、1時間半ほどで女人堂に着いた。

食糧、燃料、シュラフ等を小屋の中に置き、外に出るとTT、ASさんと清津のSさんの3人が下山してきた。

日帰りだと言う。先頭はどの辺りにいるのだろうと登って行くと、薬師岳への稜線にかかるガスの切れ間に数人の人影が見えた。

14時20分に薬師岳に到着。
全員がスキーかと思ったら、MSさんがスノーシューだと言う。
下山の時はMSさんをよろしく頼むと言われ、スキー隊は颯爽と滑降を始める。

山頂に二人残り、八ツ峰の方に目を転じると、ガスが晴れて八ツ峰の地蔵岳と、その手前に凍りついた千本檜小屋が目に入る。
青空も現れて、これは残った2人への神様のご褒美と解釈してカメラを向けた。

山頂でいい思いした後は女人堂で新年会である。
ストーブを囲み、分厚い断熱材をケツの下に敷き、持参の飲物を口にすると何とも幸せな気分となった。

さらに幸せな気分にするのは、OSさんが持ってきた鍋料理。下界でもこんな美味いものは、めったに無いというものだった。
鍋の材料はOS夫人のコーディネートであるらしい。

味付けは主婦名人であるノリさんがしたが、料亭の味かと思う絶妙なものだった。

暖かい小屋の中で、いい気分になっていると、OSさんの携帯に夫人から、外は凄くいい天気だという連絡が入った。

小屋の外に出てみると、薬師岳が夕日でピンク色に染まっている。
雪を抱いた木々もピンク色に染まっている。
気温が下がり吐く息が一層白くなった。

冬山で見た事の無い景色だった。
山々に朝日が当って赤く染まる事をドイツ語でモルゲンロート、夕日の場合をアーベントロートと言う。

メンバーは、この時期の八海山に何回も来たけれど、こんな景色は見た事が無かったと言う。

今回、冬の八海山に初めてきた小生には、いい景色と美味しいものに囲まれて幸運であった。 ・・・・・OSe
9日 初々しいMSさんを更に初々しいASさんが駅まで迎えに行き、ちょと遅れるOSeさんを残して全員ロープウェイ乗車口に集合。
スキーヤー達で大はやりのロープウェイを1本見送り、山頂駅に着く。

雪降る中、膝下ラッセルで歩き出す。日帰りメンバーがラッセルを頑張ってくれている。
今夜の酒もザックに入っているというのに、ありがたい。

今年は少雪で景色が違う。視界も悪い中ベテランメンバーに助言を受けながら進む。
一度言われたことはしっかり覚えなくちゃ。

女人堂の登りにかかるあたりからラッセルが深くなりスノーシュー隊が馬力を発揮する。
一つ目の鞍部も例年より明確でアップダウンがはっきりしている。すでにスキーを担いでの登りだ。

雪を泳ぐように小屋を目指す。雪は少なくてもさすがこの登りは手強い。
こうでなくっちゃ、今夜の酒が旨くない!

小屋ははしごがほとんど出ていた。
時間も早いし、天気もそう悪くないので薬師岳を目指して歩き出す。
13時タイムアップで日帰り隊が引き返す。

そうそう、MSさんが広島の和菓子を菓子箱ごと運び上げてくれた。
こんな繊細な人間はみちぐさにはいなかった・・・と考えていたら、去年大力山にTさんが同じことをしたのだった。
繊細にもいろいろあろう。

途中アイゼンを付け薬師岳へ。いくらも経たずにOSeさんが登ってきた。
あれよと言う間に青空が広がり、夢の様な景色にしばし見とれる。

いつもながら我が魚沼はなんと美しいのだろう。私がこの世からいなくなってもこの美しさは続くのだ。

風は冷たくじっとしていられない。パウダー斜面を下りにかかる。
沢中に滑り込んだら、表層雪崩が襲ってきた。幸い膝程度だったが、思わず胸のビーコンに手が行った。

地形と雪崩の関係を理解して滑らなければならない。反省。
小屋に着き、ストーブを焚いてウレタンを敷いて、今夜の宴会場の出来上がり。

OSさんと奥さんが用意してくださった超豪華な鍋を何杯もいただきながら、あれほどあった酒類が消えてしまった。

途中OSさんの奥さんから、麓から見る八海山があまりにもきれいだと電話があり、皆で外に出て歓声を上げる。
赤く染まる八海山。夕焼け色の雲海と魚沼の里。あたりを覆う雪の白さ。
今年もここに仲間といられる幸せを感じながら一日が終わろうとしていた。

10日 今日は下るばっかにしようと早々に決まり、ゆっくりと支度をする。
小屋前からスキーを履き、小屋直下を左斜面にトラバースして滑った。

池ノ峰への登りをスキー担いで歩いていると、ホッシー&ハッシーと出会う。
今年もよろしくお願いします。

池ノ峰を下ったあたりで、YKさんとINさんの迎え隊と合流。
やっぱり仲間の顔を見ると元気が出るね。

ゲレンデはロープウェイで降りる者あり、スキーで下りる者あり。
今年もいい新年会ができました。みなさん、どうもありがとうございました。 ・・・・・ノリ