2022/1/8~9 新年の幕開けに“チョー気持ちいい滑走と旨い酒の宴”                会山行 八海山新春登山


メンバー:(CL)OS、(SL)NY、AN、TT、(HC)IT、(日帰り)TF

     1月8日 8:20八海山スキー場ロープウェー乗り場集合~9:10ロープウェー山頂駅出発~
         11:20女人堂着 11:40発~12:35薬師岳着~八海山千本檜小屋の少し先~薬師岳
            滑走及び徒歩~1本登り返し~14:40女人堂着~新春の宴を深夜まで

     1月9日 6:30頃起床~朝食~掃除~8:10女人堂出発~下山~9:20スキー場山麓着~
         9:40頃特設駐車場にて解散






【記:OS】

昨年の八海山新春登山は、寒波に直撃され女人堂泊りを中止し日帰りで決行された。
当日は程良い降雪の中、4人で元気に行軍するも、女人堂の下・胎内くぐりの上で薄い表層雪崩の危険を察知し、
敢え無く撤退となってしまった。

今回の天気予報はまずまず。スキー場駐車場集合後に、宿泊組の車を駐車場に止められないという
アクシデントがあったが、何とか対処。ロープウェーは、コロナ過にしてはギューギューに詰め込まれた。
山頂駅から、山スキー3名(内、1名日帰り)・山ボード1名・スノーシュー2名(計6名)の足揃えで、
元気良くスタートする。

ラッセルは、思ったほど多くはなく20cm程度の湿雪。山頂方面には、薄くガスがかかっているが、
青空ものぞき始めて好天が期待される。木々には樹氷がまとい、冷気とともに清々しい空気感に触れると、
新春登山の幕開けを実感した。例年よりもやや雪が少なめなのか、アップダウンが大きめに感じながら、
トミオカホワイトの世界のような新雪歩きを味わう。

難無く、女人堂下まで順調に進むことができた。ここで、日帰りのTFさんを見送って、急斜面に突入。
スキーで3ターンほどジグを切るが、急勾配に降参しスノーシュー隊に先行してもらう。
スキーを背負ってワカンで追いかける。女人堂直下は、NYさんが「たまに雪上のザイル練習も必要だ」
ということで、セットしてもらい安心しながら登る。

4人の若い衆が後ろから来た。日帰りと聞きひと安心。女人堂に不要荷物をデポして、さあ薬師へ行こう。
この頃には、ガスはほぼなくなり青空が広がってきた。ITさんが既にかなり先まで先行している。
遅れまいと急ぐ。スノーシュー隊は、スキーの後でもやや潜るので大変そうだ。
スキー隊が先行し、どんどん標高を稼いで行く。どこまでもITさんは元気で、
薬師山頂まで他の追随を許さなかった。

山頂に着くと直ぐに、千本檜側へ向かう。う~ん、雪庇というか段差がすごい。NYさんが30m程城内側に降りて、
下降点を見極める。ロープをセットしてもらい、バックステップで降りる。
千本檜小屋の少し先の地蔵岳手前まで行って記念写真。展望を楽しみながら、NYさんから
八海山や駒ヶ岳の急峻な雪稜の説明をしていただく。風は少なく、険しい雪山の峰々をいくら眺めていても飽きない。

薬師に戻り、さあお楽しみタイム。ちょこんと顔を出していた猿田彦様に別れを告げドロップイン。
う~ん、いい雪だ。深すぎず重くもなく、程良い抵抗感でこの上なく楽しい。
雪崩れそうもない雪質なので、祓川に突っ込む。その下部まで滑り、時間が早いのでもう1本。
ああ~っ、うんまかった。ご馳走様。それにしても、ITさんのアグレッシブな滑りには脱帽だ。
一目散に女人堂へ帰還する。

ストーブに点火し、3時過ぎには、“新年に乾パ~イ!”。するとNYさんが、おもむろに
ジャイアント馬場の草履のようなステーキを焼き始めた。なんて大きくて分厚いことか。
私はこのような肉の塊を、いまだかつて間近で見たことがなかった。当然食ったこともないし、
あまりの衝撃に自分が持ってきたモツなど出せるはずもなかった。
NYさん、大変ご馳走様でした。歌を歌い山談議に花を咲かせながら、あっという間に夜は更けていくのであった。

さあ翌朝は、天気はどうか。予報通りどんよりとした空で、視界はあるが風が少し強い。
前日、思う存分楽しんだので何の未練も無い。潔く下山の意向で一致し、のんびりと朝食の餅ラーメンを食べる。
モーニングコーヒーを飲み、さあ帰ろう。パッキング・清掃をして、逃げ足も速い。最初の急坂を慎重に降り、
往路をたどる。徐々に悪化しそうな空模様から逃げるようにロープウェー山頂駅に到着する。
ゲレンデは硬くて重荷には厳しいので、らくらくコースを滑走。車置き場で徒歩隊と合流し、お疲れ様でした。
今年もいい新年登山ができ、皆さんに感謝です。ありがとうございました。そして、大変ご馳走様でした。
新年最初の会山行が無事実施できて、いいスタートとなりました。
何と、下山後1時間少々でいい雨が降ってきた。早く降りてきて大正解。


【感想:AN】  「どこのルートをとろうとも」新春八海山

八海山女人堂での新年会は、さて今年で何回になったんだろう?
ストーブが置かれるようになってからは何年かな?毎年同じことをしていると、「マンネリ」の声も聞かれる。
その声もとてもエネルギッシュな証拠で、マンネリを打破したければいくらでもルートはあるのだから
オリジナルな計画を創ればいい。
反して、毎年の同じ計画であっても、やっぱり毎回違うのだ。自然の懐は入ってみないとわからない。

私は全く自然を知り尽くしてはいない。今年の雪の状況とそこに向かっていく自分の姿を楽しみにして、
それ以上に女人堂でみんなと顔を合わせて飲む酒を楽しみにして登っている。
今年は地蔵岳基部まで行った満足感もあって、小屋での新年会は胸に染み入るものがあった。
ごっつお、各種酒類、歌声、笑い声、山や仲間への思い、そんな時間をストーブが暖かく抱擁してくれる、
それは最高に心地いい時間だった。
きっとアーベントロートの女神も一緒に歌を歌っていたんじゃないかな?

今年もきっといい年になる。この仲間といい年にできるね。やっぱりそんなことを感じた新春八海山でした。


【感想:(H)TF】

年末から降り続く雪と、そうそうたる顔ぶれのみちぐさの先輩方について行けるか、
不安もありましたが当日は水墨画の世界からしだいに青空の素晴らしい天気になり、
その景色の中をメンバーと一緒に歩くことが出来て、とっても嬉しかったです。
女人堂下で泊り組とお別れし、一人でも楽しくスキーで引き返す事が出来たのは、
心強い仲間がいるからこそ、、、と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

下山途中、山頂付近は"最高だろうなぁ”と何度も振り返り八海山を仰ぐ。
後日送っていただいた写真は想像以上の美しさ!!まだまだ修行が足りない身ですが、
よう~し来年は私も泊りで、、、と、夢が膨らみ、充実した八海山新春登山でした。


【感想:TT】

毎年楽しみに、そして欠かさず、参加しています。
天気、景色、雪質、新年会、全てが最高でした。
仲間の話は楽しく、尽きず、みんな歌が好きなのには驚きました。
酒があって、歌が歌えれば、ひとまずハッピーなみんなが素敵でした。
雪山は、中毒ですよね。呼吸するたび、凍てつく外気に体内が浄化される感覚と、
モフモフ歩きに「モフモフ」と言いながら歩いているITさんに癒されました。

今年は、NYさんがロープを張ってくださったり、上手に蹴りこんで階段にしてくれたりで
非常に楽に登れました。お久しぶりのTFさんも、片目サングラスで初笑いいただきました。
MTさん奥様お手製のホッケ寿司、NYさんお母さまお手製の奈良漬け、
ANさんお手製のわらびと煮豆、日本酒がすすみました。OSさんの新年会の総合司会、面白かったです。
みな、情熱に溢れ、歌い、山の話をする姿は、とてもとても良き時間でした。
また来年も楽しみにしております。ありがとうございました。


【感想:NY】

「とおーげこえれーばよー じょうーえーつむいかーまちー」
八海山はキツイ山ですね。
何度目かの参加ですが、計画やら段取りやらすべてOSリーダーに頼ってばかりで恐縮でした。

今回も連れて行ってもらうだけでお客様根性丸出しの私でしたが、
「上越六日町」をフルコーラスでOSリーダーと歌えて気持ち良かった。
仲間と過ごす山の夜はいいものですね。

来年も参加させてください。楽しみにしてます。

みなさんありがとう。