2021/11/10~11  栗原川~十林班沢~ケヤキ沢下降

 メンバー:(L)NY、AN

 コースタイム:1日目:栗原川林道ゲート7:35--松ゾリ沢下降8:20--栗原川出合8:35--
           大膳の滝高巻き11:20--円覚跡11:40--ツバメ沢出合13:20--
           十林班沢出合14:55(幕営)

        2日目:幕営地発7:35--十林班沢遡行--林道着8:55--ケヤキ沢下降点9:45
            --大滝12:10--栗原川出合14:10--栗原川林道15:00--ゲート着15:45

栗原川林道を行く
松ゾリ沢からの下り
栗原川本流
こんな滝が多い
ナメも美しい
集落跡
いい雰囲気
円覚に着いた
円覚の滝
落ち口が増水でヒョングっている
ツバメ沢のテンバ
十林班沢出合
ステーキなんてすてき
いい焚火になってきました
十林班沢遡行
ケヤキ沢下降
ケヤキ沢大滝右下にNさん
やっと栗原川本流がみえた
ケヤキ沢出合の2段滝




【記:AN
(1日目)栗原川林道は数年前からゲートができそこで車止め。関東の紅葉を楽しみながら林道を歩き、
松ゾリ沢から栗原川に下りる地点に着く。落葉の急斜面を下ると栗原川に出た。Nさんによると、
いつもの3倍くらいの水量とのこと。ぬめるナメの渡渉に苦労しながら先に進む。
主に右岸に出てくる昔の生活道(古道)や石積みの集落跡に私の妄想はタイムスリップしたきりだ。
瀬戸物の破片や酒の瓶などが半分土に埋まっている。足尾銅山の繁栄と衰退については聞きかじりの私でも、
この場所に立つと昔の人々に畏敬の念を禁じ得ない。

辿り着いた円覚でも支流が増水のため、なんとか探した渡渉ポイントからロープを使っての
登攀で尾根を越えて本流に下りた。
下りたツバメ沢のテンバは広いが、皆、薪に苦労しているらしく鉈で切った跡が目立った。
私たちは十林班沢出合でツエルト泊とした。薪は豊富だが昨日の大雨で湿っていた。
時間をかけながら大きな焚火が生まれ満天の星を肴に時間は過ぎ、寝たのは10時くらいだったか。
暖かい夜だったが、朝は落ち葉が凍っていた。

(2日目)なんとNさんが焚火を復活させ朝食を作ってくれていた。
モーニングコールで起きた私はちょっとばつの悪い顔をしてたかもしれない。
豪華な卵雑炊とコーヒーで朝食を済ませ出発。十林班沢にも石積みの堰堤が残っている。
水路跡が出てくるとすぐに林道に登り上げた。ケヤキ沢はとにかく長かった。
林道からの下降点から標高差は650mだが、なかなか高度が下がらない。
ケヤキ沢大滝は2ピッチの懸垂下降で下りた。
その後も集落なのか作業場なのか石積みの残る平坦な生活跡を通り、やっと栗原川本流が見えた。

ここの沢は木も石もあてにならない。直径10センチですくっと立っている木も、
力をかけるとバキッと折れる。高巻での木や石も浮いてあてにならないことこの上ない。
つくづく自分の無知も身に染みたが、越後水無の木々の逞しさに改めて感じ入った山行だった。