メンバー:TH
日程:3月9日・10日・12日
黒岩峰 3月9日
巻機山前衛の、急峻な黒岩峰に挑んで敗退した。二子沢川の渡渉が心配で国道から登ったが、
尾根の急峻さと風上(西)側の積雪の少なさ・雪面の硬さにはね返された。
視界がない中で雪堤上を歩く気にはなれず、風上側を選んだが雪がごく少ない。
軟雪と氷とブッシュがまだら状に分布し、極めて歩きにくい。ブッシュにアイゼンが引っかかり、
何回もクラックにはまって戦意喪失した。視界のなかったこの日は、1枚の写真も写さなかった。
ヨモギ山(カネクリ山を目指して敗退) 3月10日
ヨモギ山では、360度の展望と大小の雪だるまが迎えてくれた。いつもながら、
対岸の八海山・高倉沢の景観と水無渓谷の迫力には圧倒される。奥只見から南会津の山々もはっきり見えた。
「できうるならばカネクリ山まで」と思って取り付いたが、途中の1036mピーク直下で引き返した。
ブッシュ交じりの急斜面でピッケルを落としてしまった。幸いにして回収できたが、退散とした。
アクシデントもあったが、雪が非常に不安定だったし、ブッシュの中でロープを使う気にもなれなかった。
不安定な雪には、下りでもかなり神経を使った。間近で大きなカモシカ2頭と目を合わせたり、
首まで雪穴に落ち込んだり、軟雪に苦しんだりしながら、荒山集落に帰りついた。
振り返ると、駒ケ岳が白く神々しく輝いていた。
津久の岐山622mピーク 3月12日
雪庇(堤)崩落現場を、自分の目で確かめようと思って出向いた。晴天で、駒ヶ岳と郡界尾根が朝日に染まり、
刻々と色合いと陰影を変えていく。しかし、のんびりと山々を眺めながらの雪稜歩きとはならなかった。
雪質が最悪で、ピッケルもアイゼンも役に立たない。足がもぐって歩きにくいが、
ヤブやクラックへの落ち込みが心配で、カンジキを着ける気にはなれない。
崩落現場を見るという目的がなければ、とうに引き返していただろう。慎重にルートを選びながら、
恐る恐る軟弱な雪稜を辿った。目的のピークでは雪が安定していて、越後駒郡界尾根の眺めが素晴らしい。
帰路の懸念がなかったならばゆっくりしたいが、ほぼトンボ返りで下り始めた。
雪質の更なる悪化が何よりも心配だったから。
無事に大湯温泉に帰りついたが、「難しかった」という印象の強い山行となった。