2013/4/29~30 立山 山スキー

  メンバー:OS (記)+Os
ゴールデンウィークの前半戦、立山で春スキーをしたくなった。4時過ぎに出発し、立山駅Pに7:20到着。さすがに連休中の行楽地、駅前の駐車場は満車で、河川脇の駐車場へ。急いで準備をして切符売場へ行くと、室堂までの直通バスに乗れた。美女平での乗り継ぎがないから楽である。

標高が上がるとともに、室堂近くになると雪の壁の高さもすごくなり、観光の目玉の雪の回廊である。ターミナル駅から外に出ると、風はそれほど強くなく快適である。少し雲はあるが上天気の中、みくりヶ池温泉に向けて滑走を開始。しかし、荷物が重くてスキー操作がうまくいかない。雪も硬くて、緩斜面なのに2回も転んでしまいながら、ようやく宿泊する温泉に到着。ここで仮の受付をして、不要な荷物をデポさせてもらう。
背中がだいぶ軽くなりスキー操作も楽になった。雷鳥坂を大勢の人が登っているのが見える。鞍部からシールを付けて登り始める。徐々に勾配が増し、ジグザグに登る。途中休憩をはさみ、雄山の稜線や大日連峰、室堂平の大展望を楽しみながら進む。

剱御前小屋手前の急斜面が、アイスバーンでちょっといやらしかったが、慎重に登って稜線到着。さすがに風が強く、小屋の裏側で大勢の人が休んでいた。

さて、念願・待望の剱が良く見える。ガスが少し流れているが、素晴らしい景観である。しかしながら寒い。少し写真を撮ってから小屋の中に食料を持ち込み腹ごしらえする。さて、剱沢を一滑りしてこよう。
風は強いが、雪質は雷鳥坂と打って変わってパウダースノー。深くもないし最高の雪質に、大満足。

誰もいない剱沢上部を独り占めしながら、剱沢小屋の少し手前で下降終了。ここで剱の写真を撮りまくり、シールを付けて登り返す。風があって雪が舞いあがって、真冬の様相である。滑ってきたところを登るだけなのに、ルートが不明瞭。先行者が右の尾根方向に上っているので、ついて行ったらどうも違うようだ。ルートを修正して左にトラバースし、間もなく御前小屋へ。

下りのアイスバーンが心配なので下山を急いだが、心配したアイスバーンは、それほどでもなかった。
その先は、気温が上がって重い雪となったが、それほど深くないので、なんとかまずまずの滑りで降りることができた。登る時に大勢いた登山者・スキーヤーは全くいなくなり、雷鳥坂を独占したような滑走であった。

鞍部に到着し、シールを張って温泉小屋方面へ登り返す。時間があるので短い斜面を1本滑った時、重雪に足を取られて大転倒してしまう。
まだ滑り足りずに別の斜面を滑るが、こんなことなら剱沢をもう1本滑れば良かった。最高の雪質だったのだから。

これでもまだ満足できないようだが温泉小屋へ帰った。部屋は、2段式の8人部屋で、2人づつカーテンで仕切れるようになっていて、個室に近い感じである。

荷物を整理して高山での温泉を満喫し晩酌に移る。外はまだ明るくて景色もいい。小屋前のベンチから小屋裏の小高い所へ移動すると、立山と奥大日が一望できる最高のロケーションである。
しばらく景色を堪能してから小屋に戻る。夕食はバイキングである。生ビールを2つ頼んで、すっかり出来上がってしまい、ふかふかの布団でゆっくり寝る。
翌日は、予報通りの悪天候で、夜中からすごい風が吹き荒れ、ガスも出てまったく視界がない。室堂に向かう宿泊者が、ルートがわからなくて宿の人が道案内で引率するほど。
我々は、朝風呂に入り、朝食後にまたゆっくりと風呂に浸かる。天候の回復は望めないので、喫茶室でコーヒーを飲みながら珍しくゆったりとした時間を過ごす。相棒は、この風雪のなかでも少し歩きたいようだったが、こんな天気では視界がなくてどこにも進めない。
たっぷりとのんびりしてから、身支度をして室堂へ向かう。風はそれほどでもなくなったが、相変わらず視界が無いなか室堂に着き、残念ながら帰ることにする。
みくりヶ池温泉泊の至極のひと時が終わってしまった。またいつか、剱を眺めながらパウダーの剱沢を滑走したい。