| 初めはシャクナゲロード |
| 一番キツかった武能岳への登り |
| 谷川岳へ向かう |
今年の大きな目標が三山縦走だ。それに向けてのトレーニングとしてぜひ歩いてみたいと思っていたコースだ。 天気予報もよいし、花も見頃の時期だと思い計画した。
深夜1時に越路で待ち合わせ、ヘッデンを着けて白毛門登山口を出発。急登だが道はよく、歩き難さは感じない。 ところどころ大股で上がる時に、先日の丸森尾根
で転んで打ったお尻が痛くて踏ん張りが効かない。 やっとの思いで白毛門まで上がった。そこは谷川岳の荒々しい岩壁の展望台だった。あそこまで行くのかぁ・・
と思いながら歩を進める。
笠ヶ岳付近からはシャクナゲが満開で目を楽しませてくれる。 朝日岳付近は今回楽しみにしていたホソバヒナウスユキソウが咲き始めていた。まだ雪
が消えたばかりでまだ少し花の時期には早かったが、ここの広がるような景色は大好きだ。 ジャンクションピークを越えた辺りはまだ残雪もあり、尻セードをした
りコシアブラを採ったりして楽しんだ。
七ツ小屋山手前に残雪があり、初めて夏道を失う。そこを直登して、わずかな笹藪漕ぎで夏道に戻る。登山道脇にシラネアオイが次ぎから次ぎへと咲いていてその数の多
さにびっくりした。
この辺りの道はのびやかで体力さえあれば走り出したい気分だった。
蓬ヒュッテは無人だったが、小屋の前で小休止、武能岳~茂倉岳の登りに備える。まずは武能岳を越え、いったん笹平まで下る。そこから見上げる茂倉岳は大きく立ちは
だかるようで、ここを登るのかぁ・・と思うと精神的にきつかった。 一歩一歩進んでいると、ハクサンイチゲが咲いていた。谷川でイチゲが見られると思ってなか
ったので、疲れた体の励ましになった。
約400mの登りを終えて茂倉岳山頂にて昼食休憩。歩いてきた白毛門~朝日岳の山並みが向こう側に見える。もう少しで
谷川岳だ!と気持ちを入れ直して出発した。
一ノ倉岳を過ぎて谷川岳が近づいてくると、人も増えてきた。暑さにも嫌気がさしてきて、肩の小屋で大休止することにした。 小屋の管理人さんはとても明るい方
で、楽しい会話が弾んであっという間に時間が過ぎてしまった。リフレッシュして西黒尾根を下山する。
蛇紋岩は滑りそうで気が抜けない。もう尻餅をつきたくない思いで慎重に下る。鎖場を通過して、意外と長く感じる樹林帯を下りて14時間半で登山口に着いた。いろん
な花が終始咲いていて気持ちの上ですごく助けてもらった。 テルメの湯で汗を流し帰路に着いた。 (記)K ・N
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