2013/8/18 釜川右俣千倉沢

   夏はやっぱり沢遡り、裏会山行?で避暑にやって来た
   メンバー : (L)ON(記)・MS・AS・(SL)ミヤ

   8月18日 晴れ
   林道ゲート前(車デポ地)6:10・・取水口 6:20・・二俣 7:00・・三ツ釜の大滝上 8:50・・
   清水沢出合 10:40・・林道 11:30~12:10・・林道ゲート前 14:50

会山行「剱岳」に、都合で参加できなかった会員と清津川の釜川にやって来た。

釜川は、源頭まで遡ると1泊2日の行程だが、林道に架かる橋までなら日帰りで遡行できる。
泳ぎもあって今年のように暑い夏には最高の沢だ。

取水口に下りると朝早い事もあって、高い樹木に覆われた沢中は、ひんやりとした空気が漂っている。

最初に現われる20mの瀞は左岸を巻いて、二俣の河原を右俣に入る。釜や瀞を左岸から巻いて行くと、カギ型に曲がる感じで狭いゴルジュに突き当たる。ここの通過で、水に浸かるかどうか少し躊躇する。

だいぶ前だが、ここには直径50cmはあろうかと思われる流木が引っ掛かっていて、それを橋にして簡単に越えられたのだが、自然の大きな力で、今は目の前にきれいな白波が立っている。

考えているより飛び込んで向こう岸の岩に飛び付いた方が早い。やはりここは、リーダーとしてお手本を示さない訳にはいかず白波に飛び込む。

この喉元を越えると、その先にはすぐ釜を持った8m滝があり、左の凹角を慎重に登る。

盛夏とはいえ、奥深いこの沢には未だ陽の光は射し込まず寒い。
冷えた体が温まる間もなく続いて20mの瀞だ。昨年は水量が少なく、右の岩壁にホールドが出ていたので、それを伝って泳がずに済んだが、今日はそういう訳には行かない。

「1回浸かれば2回も3回も同じ」と、躊躇せず水に入り若手もそれに続く。

その後小滝を越えて行くと、再び一跨ぎ程度に沢が狭まり、右から慎重にへつると沢の表情が一変する。

両岸Ⅴ字のスラブに囲まれた先に、この沢のハイライト「三ツ釜の大滝」が見えてくる。
初めての者は驚きと共に感嘆の声をあげる。ここでお決まりの記念写真を撮って、右手のザレたリッジから灌木帯に入り、ヤド沢を越えて大滝上に出る。

この滝上からの景色も絶景で、再び声が上がる。1つで2度おいしい滝である。

ここでようやくお日様の恩恵に預かる事が出来たせいか、MS君が釜の縁からその透き通った碧い底に飛び込む。
しかし、それを見ていたミヤさんが一段高い所から飛び込みお手本を示す(若い)。

沢はナメとなりまた別の表情へと変わるが、その後はゴルジュの中に10m位の滝が次々と現われてくる。
高さを感じる12m滝は、左の緩傾斜の濡れたスラブを慎重に登る。
この後の15m程の瀞では、往生際が悪い私は何とか最短距離の泳ぎで済ますが、水慣れしてきた若者は積極的に泳ぎに入る。
清水沢出合手前のF7‐12mを、左の急な草付から登り、灌木をつたって本流に降りて一息つくが、変化のある渓相はまだまだ続き、今、この時しか味わえない水浴びを楽しみ、12m二条滝を越えると、ようやく川原となり、林道に架かる橋に出合う。

橋からは、デポ地のゲートまで長い林道歩きだが、小松原湿原の登山口近くまでは荒れて薮に覆われており、長い年月の経過を感じさせられた。