2014/1/12 八海山新年山行 その2

   メンバー : (L) OS、(SL) ホッシー、ハッシ―、A先生、KN、TT、YK、Os、MT、のり
   ロープウェー山頂駅 9:00・・・女人堂 10:50・・・薬師岳 11:55
                 ~~~女人堂 12:25~・~ロープウェー山頂駅 14:00


 
前夜、「初日組は、深雪のため胎内くぐり手前で引き返した。」と連絡を受ける。今日の天気予報は午前中は良さそうだが、新雪で女人堂まで行けるかどうかだろう。雪と時間の具合を見ながら状況判断しようと話し合い、ロープウェー山頂駅を総勢9名で9:00出発する。

先導は、ホッシー・ハッシー・ブログ人さんで、除雪車のような強靭な足取りできれいなコースを付けてくれる。たまに交替しようかと思ったが、みるみるうちに引き離され、体力の差を痛感する。吹き溜まりでない所は、初日隊の難儀された踏み跡が残っていて助かる。悪天での苦労を偲びながら歩を進める。振り返ると、 深雪でワカンのYKさんが苦戦をしている。スキー・スノーシュー隊の後からでも、けっこうもぐるようだ。

青空も広がるなか新雪と雪化粧の樹林がきれいで、右に目を向けると巻機のたおやかな峰が輝いている。緩やかなアップダウンを繰り返し、昨日初日組が来た胎内くぐり手前の大木に10:00到着し小休止する。先導隊は、疲れた様子もなくルート工作ということで休まず前進する。彼らに“休憩”という文字はない。

いよいよ難所越えとなるが、胎内くぐりはジグザグに登り、最後の女人堂への急所では雪壁を切り崩して足場を作り、先導隊がルートを開拓してくれた。たまたま居合わせた他の2人組パーティーも「あの人達はすごい! 何者ですか?」と驚いていた。ここは、彼らがいなければ突破できなかっただろうと思いながら、10:50女人堂に到着し休憩とする。小屋の二階の入り口の窓が少し見える。平年並みの積雪か。

先導隊は休まず先行し、あっという間に、祓川の左側を登り始めている。昨年はその途中から沢を右にトラバースして夏道の尾根へのルートを取ったが、今日はそのまま左上していった。その姿を見守っているうちにワカンのYKさんも到着し、もぐって歩きづらいのによく頑張ったなあと感心する。

薬師岳の大きな斜面に向けて一筋のルートが付けられているので、我々も間もなく後を追う。標高が上がるとともに、息も切れてきて、時折歩を止めながら進む。真ん中の沢形状を越えると吹きさらしの斜面で、ルートを外れても埋まらなくなる。巻機をバックにしたシュカブラがきれいで、思わずシャッターを切る。

薬師山頂にあとわずかという所で、ラッセル隊がシールをはずして滑降してきた。素晴らしい滑りで見惚れてしまう。二陣の我々4名も11:55薬師岳に到着。同時に、峻厳な八ッ峰の姿を目の当たりにして「ワオー!」という歓喜が上がる。風は強くもないが、記念写真を撮り、急いで下山する。

「行きはよいよい帰りは恐い」のスキー滑走が始まる。予想以上にバランスを保って滑れない。ボーゲン・キックターンを駆使して何とかころげ落ちる。深雪で転んでスキーが外れてしまい、スキーを探し出すのに一苦労する。後で、新雪では流れ止めが必要とのアドバイスをいただく。転倒は禁物と思い、さらに安全策の滑りを心掛けながらようやく、12:25女人堂に無事帰還する。

絶景をバックに集合写真を撮り下山しようとすると、なんとMTさんが除雪作業をおやして上がってきた。テレマークスキーで、颯爽と登っていく姿を見守りながら、12:40急坂の難所に向かう。横滑りをしながら何とか恐怖の急坂を降り、心底安堵する。

スノーシュー隊は、ロスタイムも無く、雪山闊歩を楽しみながら、順調に進む。
私は、深雪に喘ぎながら、やっとの思いで圧雪ゲレンデに到着し、ようやく地に足が着いた思いとなる。14:00ロープウェー山頂駅にて、好天で満足した笑顔の中、解散となった。新春の八海山雪山を満喫することができ、皆さんに感謝したい。
                 (記) O.S

天気予報が良いためか、昨日より大勢の人たちがロープウエイに並んでいた。
今日はホッシーさんとハッシ―さん、そしてA先生が参加し総勢9人で山頂駅を出発。
木のかんじきで歩くYKさんは前の人たちのラッセルは効果なく、ほとんど一人でラッセルしている状態。

昨日のトレースがほとんど残っており、先頭のホッシーさんたち3人はいつもどおりガシガシ、すいすい、どんどん進んでいく。昨日からの降雪も少なく、次第に天気が良くなってきて、昨日の日帰りが非常に悔やまれるが(2日間夢に出てきた)、昨日の自分はああ判断したのだからそれはそれで仕方がない。

四合半の下りのあたりで白いうさぎがぴょんぴょん横切っていった。昨日のうさぎかな?毎日ごめんね。昨日3時間近くかかった場所まで1時間弱で到着。お腹も減ったので私たちは休んだが、機関車3人組は休まず行った。どこで石炭を補給するんだろう・・・?太陽エネルギーで動いているのか・・・?

女人堂の登り。ここからはトレースはない。高倉沢よりに雪庇に気をつけながらホッシーさんがスキーで上手くルートを拓いて行く。八海山全体には雪が少ないが、藪はあまりうるさくない。あたしたちは極楽極楽。

11時前女人堂着。ここからもチームホッシーがガンガン行き、しばらくしてから私たちも登り始める。正面を直登して薬師岳直下で右にトラバース。八ツ峰の景色にTTさん「わお!わお!」彼女は2日間参加。その思いが伝わってきた。「2日間みんなでルートを繋いでくれたからここまで来れた」とKNさん。高倉沢側に綺麗にクラックが走っていて一緒みんなでひやっとするが、360度の展望を胸と写真に収め12時下山を開始する。

女人堂に戻ると嬉しいサプライズ。なんと中止の連絡が入っていたMTさんが登ってきた。さすがMTさん、相変わらずびっくりさせるじゃないか。

恒例の記念写真を撮り、私はカメラを八海山に上納し、下山を始める。あ!忘れていたがYKさんは恐るべき馬力で女人堂で追いついた。さすがあの顔の黒さは半端な人生送っていない。

脱兎のごとく(KNさん曰く「猪のようね」)駆け下るYKさんを追いかけ、それでもまだまだ360度の景色を堪能しながら、山頂駅着。ここで岡村さんの解散宣言にて終了。

2日間お疲れ様でした。山の中でみんなの笑顔があるのはほんとに嬉しい。今年もよろしくお願いします。   (記) のり