2014/4/22 初めて歩く 『飯豊 西俣尾根~門内岳』

    メンバー : KN、NY

    
飯豊連峰西俣尾根は、残雪期に歩かれているルートだと聞いていた。
いつか歩いてみたいと思っていたので、Nさんから提案があった時は、とても嬉しかった。

この日の予報はあまり芳しくなく、Nさんによれば稜線はガスと強風で、行けても途中まで・・とのこと。
とりあえず現地に向かう。それでも再び小国の地を訪れることができて心が躍った。

取付には案内板もあり、道も明瞭、イワウチワがたくさん咲いていて、春の訪れを感じる景色だった。

大曲がりを過ぎ、しばらくすると雪に乗るようになる。
Nさんがテープでマーキングをしながら進む。

枯松峰を過ぎ、目標物のない広い尾根になると、私はだんだん不安になってくるが、Nさんの歩きには迷いがない。
きっと五感すべてを使って歩いているのだろうな・・・。

わずかな笹原を抜けて、頼母木平の標識に出た時はホッとした。
頼母木山で手袋や帽子を厚めのものに換えたが、風が強く吹き付け、指先のしびれが気になる。

白壁のなか黙々と歩いていると、Nさんの雄叫びと同時に門内小屋が現れた。
門内岳山頂でここまで来ることが出来た御礼をし、小屋の陰で手早く昼食を取り下山を開始する。

次第に天候も回復してきて、白く大きな飯豊の山並みが見えてきた。
鉾立峰や朳差岳は、初めて見る角度でとても大きくカッコいい。何度も立ち止まり景色を堪能した。

飯豊を訪れる度に感じる無骨さと、優しさを今日も感じながら幸せな気持ちで山行を終えた。