2014/6/22 「会山行」 駒ヶ岳 清掃登山

  メンバー : ON、MT、HC TH、ノリ(枝折峠から合流)
  銀山平石抱橋5:00・・道行山7:00・・小倉山7:50・・駒ノ小屋9:30~11:00・・・・枝折峠14:00

早朝からのしとしと雨の中、銀山平に向かう。
銀山平には既にグシガハナコースを中止したMさんとTさんが待っていた。

自分としては、この雨は上がると信じていたので中止する気は全く無く、そんな気持ちが通じたのかどうかわからないが、2人とも早々に雨対策を講じ、3人で予定通り石抱橋を出発する。

林道に上がるまでは銀の道を行くが、歩き始めてすぐ両側に、少し伸び気味だが美味しそうな木の芽が辺り一面に出ていた。

林道に上がると、これまた道行山の登山口までに、採りごろサイズのワラビ、フキなどが「採って行かない!」と誘惑してくる。

何年ぶりかの無雪期の道行山。登山口の様子をすっかり忘れてしまっており、柳沢のすぐ左の広い道に誘われるように迷い込んでしまう。

10分ほどあちこちをうろうろして、沢の出合から林道をほんの2、30m先に行った右手の斜面につけられた登山道を発見する。 一応ナイロンに覆われた標識もあった。

雪のある時は迷わず、雪の無い時に迷ってしまった。
山菜に目が眩んだせいかも知れない。

新緑の山肌につけられた緩急の登山道を交互に登って行くと、1298mの道行山に到着。

ちょうど雨が止んで駒ヶ岳が見えてきたところで小休止とする。
Mさんから頂いたグレープフルーツがここまでの疲れを癒してくれた。

このコースは、枝折峠からのコースに比べると登山者が少ないせいか、取りあえずゴミらしいゴミは見当たらなかった。

残雪期、ここから小倉山そして駒ヶ岳へと続く白い稜線を見ると、心がうきうきするのだが、今日の小倉山はそして駒ヶ岳はやけに高く見えた。

小倉山にはまだたっぷりの雪が残っており、3mほど雪壁を登らなければならなかった。
後で去年の写真と比べて見たら、ちょっとだが今年の方が少ないようだ。

百草ノ池の手前あたりから両側の薮に目を凝らす。
そう、いつもこの時季だけの山の恵み「山タケノコ」探しである。
2人には先に行ってもらい登山道から見える範囲で採って行くが、最近は太いのにお目にかからなくなった。

途中、中止になった駒ノ湯コースから、転身したノリさんが枝折峠から登って来て追い着いた。早い!

白沢ノ頭に上がると、TさんとMさんは既に小屋下の岩場に差し掛かっていた。
私も追い着くべく休みも取らず先を急ぐ。

小屋下の左側はまだ雪渓が残り右の急な岩場を行くと、小屋番のIさんが出迎えてくれた。

小屋の中で休ませてもらい、暖かいけんちん汁や紅茶をいただく。
頭からつま先まで濡れていたが、体中に暖かさが広がった。

ゆっくり休んで雨も上がった11時、小屋を後にする。
帰りは枝折峠に下った。

ゴミはレジ袋に2つ程度だったが、そのほとんどは目印用のピンクテープだった。

さて、皆、朝方の山菜が忘れられず、下りたら山菜採りをすることで意見が一致。
ノリさんに銀山平まで運んでもらい、1時間ばかり山菜採りをする。
女性2人は木の芽採りに、私はワラビ、Mさんはフキを採り、みんなで分ける。

帰り際、待っていたかのように再び雨となった。

結局、朝の誘惑に乗ってしまったわけだが、家に帰って早速調理し晩酌に添えた。

今夜は山菜づくし・・・。
タケノコの卵とじ、フキとウドはきんぴらに、木の芽はやはり生卵をかけて、ワラビはとりあえずアク抜きで一晩置き、後でからしポン酢でいただいた。

去り行く山の短い春の味わいが感じられた。 ・・・・・ON
昨夜からの雨で、グシガハナパーティーは早々に解散した。
私以外の二人は道行山パーティーに転身、私は駒ノ湯パーティー加わるが、登山口にて中止が決まる。

一度は帰ろ帰ろ!とデポ車を目指したが、道行山パーティーは歩き出したらしい。
そうか・・ここで帰っては薄情な女になってしまう・・なってもいいのだけれど・・結論!登って帰ったほうが今晩の酒が旨い!
ということで、デポ車を回収して枝折峠を目指す。

小雨の中、7時スタート。
何も見えないし涼しいので足の動きがいい。
しかも、登山道が事の他整備されているので歩きやすい。
蹴上寸法、踏みづら寸法、素材、登山者に優しい作りなのだ。

足元のゴミだけ見ながらひたすら歩き、百草ノ池の手前で筍採りのONさんに追いつく。
晩のおかず調達の邪魔しないように追い越し、白沢の頭手前でMTさん、THさんに追いつく。

最後、目指すは小屋にいるIさんだ。
あの顔に会うのを張り合いに小屋を目指す。

小屋には9時半過ぎに到着。
暖かいストーブと温かいきのこ汁が体と心にしみる。

最近雨の山行が少なかったが、雨の対処や雨の中での自分の感覚が衰えてしまう。
何より雨に濡れる新緑の駒は美しい。

来てよかった・・仲間がいたから来れた・・いつもの思いが雨と一緒に体中にしみ渡る清掃登山だった。 ・・・・・ノリ