2015/1/30-2/1 八ケ岳 「アイスフェスティバル&赤岳」

     (L)Tさん(清津)、Oさん(おだまき)、AS(記)

今年も赤岳鉱泉のアイスフェスティバルに参加してきました。昨年はたまたま開催していたので参加しましたが、今回はイベントに向けて計画してもらいました。(もちろん山メインで天候が悪かったら参加というスタイル)

一年振りの八ヶ岳。一度来たことがあるので、不安なく赤岳鉱泉までたどり着きました。
昨年は晴れて、汗ばむほどの気温でしたが、今年は雪降る中、ひんやりとした寒さを感じてのアプローチでした。また昨年より雪が多く、北沢の小さな滝もいくつか氷結していました。
アイスキャンディは昨年と形状が変わり、正面には競技用のアイスクライミング用のボードが設営されていました。

天気予報の通り、2日目も天気が悪く、山には不向きな一日。
中岳~阿弥陀岳への登頂は諦め、テルさんの阿弥陀岳北稜の偵察に同行しました。

行者小屋から文三郎尾根へ入り、少し進むと阿弥陀岳への看板にぶつかり、阿弥陀方面へと進みます。(この時はまだ看板が出ていました。3月に入ったときは看板を見つけることが出来ませんでした。埋まっていたのかもしれません。)ここからトレースが無くなり、たぶんこっちかな?という具合に道を探しました。

中岳沢の方に進んで行くと薄いトレースを発見。ほっとして踏み跡を辿りますが、北稜の支尾根に取りついてからも思いのほか雪が多く、尾根も急でなかなか前に進みません。

Tさんと代わりながらラッセルして、登ってゆくと目の前には急な斜面が・・・。雪が柔らかく、ズルズル落ちそうになりながらも、両手両足を使って登り切りました。(ちなみにこの日は視界が悪かったので、ここがジャンクションピークだということを次の日に知りました。)

上に上がったところで風が強くなり、一向に天気も良くならないので、引き返すことにしました。

フェスティバルまで時間があったので、私ひとり石尊稜の取り付きの偵察に行きました。赤岳鉱泉~中山峠の途中の沢から入り、トレースを辿っていきました。(たぶん合っていると思います・・・)

北稜でラッセルしたので、もしかして昨日、今日で入った人がいるのかなと思いながら進むと丁度取付で1パーティを発見。分岐~取付手前の斜面までは30分ほど。降雪時期はワカン必須だと思いました。次回チャレンジしたいなと思いながら、引き返しました。

午後はフェスティバルに参加し、トップロープでアイスクライミングに参加しました。初心者向けのルートばかりなので、取り付き易く、何度も挑戦しました。(ただ人が多く、待ち時間が多かったですが。)

初心者対象なのでロープに引っ張られている感じでしたが、氷を登る独特の感じは十分に楽しむことが出来ました。またフェスティバルでは色々なメーカーのブースがあり、新作の道具を実際に試したりすることが出来ます。

私もシモンのバイルを使いました。あまりの軽さに持っているのも忘れて、落っことしそうになりました。

フェスティバル中はアイスクライミングやメーカーブース以外にBBQやおしるこ等が振る舞われました。食いしん坊の私はアイスより食に心を奪われていました・・・。

夜はライトアップされたキャンディ前でホットワインと甘酒を楽しみました。寒くて外に出るのが億劫でしたが、ホットワインを一口飲むと心と身体が 温まりました。

次の日は晴れ。TさんとOさんは朝ゆっくり過ごし、大同心の見学に行くということで、私一人そそくさと準備して、まだ薄暗い中、赤岳へと出発しました。

一年前の地蔵尾根は濃霧と強風でなんだかよく分からない中を登っていましたが、今回はすっきり晴れた天気で気持ちも軽やかでした。夜明けの淡い空はいつみても美しく、尾根から見る阿弥陀岳はとてもとても美しかったです。

森林を抜けてからは強風との戦いでした。稜線に上がってからも始終強風に煽られ、耐風姿勢でも飛ばされそうな強さでした。なんとか山頂にたどり着き、ほっとしながら文三郎尾根を下りました。
強風の辛さに勝るほど、景色は素晴らしく、頬が痛いのも忘れるくらいでした。

最後は恒例のじゃんけん大会に参加し、イベントを満喫して下山しました。
(Oさんは見事じゃんけんに勝ち、メーカー提供の商品をもらいました!(ただ残念ながらサイズが大きかったようです・・・))