2015/8/18-30 インド ストック・カンリ (6,153m)

      メンバー : AH含む男性6名、女性3名、ガイド1名、計10名のツアーです。

  8月19日(水)
8:15  京成上野駅
9:00  成田空港第2ターミナル
12:00 成田空港発
20:00 (日本時間)16:30(インド時間)デリー着
18:30 ホテル着

  8月20日(木)
3:00  ホテル発
5:30  デリー空港発
7:00  レー着(標高3,500m)
13:00 昼食、ゴンパ(昔のお城)見学、バザール見学
19:00 夕食
ラダック王国の首都レーが、外国人に開放されたのは1974年。
パキスタン、中国に隣接していたため軍事的理由により閉鎖されていた。
そのため、チベットでは破壊された仏教文化、お城がレーには残されている。

  8月21日(金)
8:00  ホテル発 車にて
10:00~11:00 カルドゥン・ラ(標高5,359m)
13:00 ホテル着 装備チェック バザール見学、買い出し
19:00 夕食

4WD車で5,359mの峠へ。
ザンスカール山脈、カラコルム山脈の展望が広がる。
途中、めざすストック・カンリが見えたが、遙かに遠い。

  8月22日(土)
8:00  ホテル(標高3,500m)発 車にて
9:00  ストック村(標高3,650m)
10:00 トレッキング開始
12:30 チャンマの茶屋
15:00 モンカルモ(標高4,480m)キャンプ地
16:45 モンカルモ発
17:10 標高4,580m
17:25 モンカルモ着いよいよトレッキング開始。

現地インド人ガイド、コックさん、アシスタント、プライベートポーター(4名を雇っていた)、馬方など登山スタッフと大勢だ。
途中、チャンマの茶屋で休憩。

悪天候、寒い、歯がガチガチ。こんなところで、目出帽、絹のマフラー、毛の手袋、ミトンを使用するとは、先が思いやられる。
冷たい雨の中、キャンプ地モンカルモ(標高4,480m)に到着。

自由行動。
荷物整理後、高度順化のため少しでも稼ごうと単独で行くが、途中、雹(ヒョウ)となって慌てて下山。
標高差100mだけ稼ぐ。その後、ストック・カンリ東壁が見えてきた。

  8月23日(日)
8:30  モンカルモ(標高4,480m)発
11:00 標高4,700m着
12:30 モンカルモ着
14:00 モンカルモ発 標高4,580m往復
15:00 モンカルモ着

ベースキャンプ方面ではなく、マトゥ・ラ方面へ向かう。
途中、ストック・カンリ、グレップ・カンリが見えてくる。
午後の自由時間は、前日同様、標高差100m往復。

  8月24日(月)
9:00  モンカルモ(標高4,480m)発
12:00 ベースキャンプ(標高4,900m)着
14:00 ベースキャンプ発(標高5,100m)往復
16:00 ベースキャンプ着

ストック川沿いに登り、途中からグレップ川沿いにBCへ歩を進める。
午後は自由行動。標高差200mを往復する。
自由行動は、それぞれのペースで単独で行くのが基本らしい。

  8月25日(火)
9:00  ベースキャンプ(標高4,900m)発
11:00 標高5,300m往復
13:00 ベースキャンプ着
14:00 就寝
21:00 起床
23:00 ベースキャンプ(標高4,900m)発

キャンプ地、標高4,900mは、空気が薄く地上の55%。
高地順応がうまくいかず不適応の方々は、この日の訓練には参加できず、ストック村に向けて下山することとなった。

登頂用のブーツを履き、ハーネス・ザイル装着、アイゼン歩行、滑落停止等訓練する。
午後就寝。深夜、星空のもと、出発。

  8月26日(水)
24:00 急登の峠(標高5,100m)着
1:00  ABC
2:00  雪田とりつき
5:30  ご来光
6:45~7:30 標高5,800m稜線(南西稜)
9:30~10:00 ストック・カンリ6,153m山頂
11:00~11:30 標高5,800m
14:30 ベースキャンプ

まずはBC横の急登(標高5,100m)へ。
ABC(advance bace camp)までは緩やかな登りのトラバース。
現在、ABCは環境問題のため利用不可。

ストック氷河を横断する。アイゼン歩行。
5名となった登頂グループにも歩行速度の差が出てきたため、グループは2つに分けられる。

一番寒い時間帯、ただただ太陽が昇るのを待ち耐えながら登る。

朝、5:30、朝日が命を吹き込む。
3時間の南面登山を終え、標高5,800m稜線(南西稜)に出る。
ここで、向こう側が見え、一気に景色が広がり、朝日がその景色を一層すばらしいものに仕立て上げる。

稜線歩きはところどころ、細くなって厳しいところもある。
こんな高所で手を使う岩稜があるなんて。
残り標高差350m、2時間。これがきつい。

ここから気の抜けない岩場の難所が続く。ザイルに結ばれ引き寄せられる場面も。
岩と氷のミックス登下降に息が切れる。
5、6歩足を前に出し、10秒ほど立ち止まる。呼吸が苦しい。

難所を超え、ゆるい雪稜となり、タルチョ舞う山頂、てっぺんに到着。平地に比べ気温は39℃低く、気圧は0.45倍の世界。

パキスタン、中国、インド国境の7,000m超級の山々が見渡せる。ヌン(7,135m)、クン(7,085m)をはじめ、360度の山並みが美しい。

慎重に下山する。先発A隊の3名は13:30~14:30にベースキャンプ着。

後発B隊の1名は17:00着。最後の1名は、自力下山出来ず、捜索隊に担がれ、おぶわれて21:00着。

  8月27日(木)
8:30  ベースキャンプ(標高4,900m)発
14:00 ストック村(標高3,650m)着 車にて移動
15:00 レーのホテル着(標高3,500m)


  8月28日(金)  休養および寺院見学


  8月29日(土)
5:00  ホテル発
7:00  レー空港
8:30  デリー空港着 市内観光
21:30 デリー空港発

  8月30日(日)
9:00  成田空港着
11:00 上野駅

今回、うまくいった原因として、体調管理があげられる。
昨年は、下痢に苦しんだ。今回は、その対策がうまくいった。

さらに、パルスオキシメーター酸素測定が80%以上と参加者中で一番良かった点がある。

今回の日本人ガイド、およびインド人ガイドは、フルマラソンを3時間あまりで完走するという。

高山病対策にはJogは良いのかもしれない。心拍数が少なくなるおまけがあるからか。