2016/4/10 日向倉山~未丈ヶ岳

      メンバー : ノリ
      7:15 出発・・・9:35 日向倉山・・・12:10 未丈ヶ岳・・・16:00 車着


数年前のゴールデンウィーク、太郎助山から桧岳へ向かう稜線から見た未丈ヶ岳と毛猛連山の凛々しさと、雄大な空気感が忘れられない。

シルバーラインの銀山出口からすぐに脇の尾根に取り付く。
今年のお約束通り藪っぽい急登となり日向倉山への稜線に出る。
ここまで来ると荒沢岳や駒ヶ岳・中ノ岳に思わすカメラを向けたくなる。

進行方向を見れば、日向倉山は案外遠く感じその先の未丈ヶ岳はもってのほかで、どの辺であきらめようかなと気分は下がり気味。
雪が少ないので稜線の様子がまるで違う。

時々出てくる藪を抜けて歩いていると、昨日未丈ヶ岳で泊まったというパーティーが降りてきた。
「結構藪ですよ。ふふふ・・・」と、楽しそうに言うので素直に期待しながら先を行く。

日向倉山の山頂にはテントが一張り。
そして、ここから未丈ヶ岳への稜線を見ると迷いが消える。
もう、この稜線と自分の対話しかない。

しばらく下って雪を拾いながら1370mのピークに着く。

縦走路の続く北側から薮が始まる。
確かにいい藪だが、東側に変なつき方の雪渓があるので比較してすごく安心感がある。

途中、もう山頂に行って来たというパーティーに会い、「12時で行動を止める予定」と話すと、「じゃあ手前のピークがせいぜいだな」と言われ、内心「そんなとこかな」とも考え始めた。

東方面に丸山スキー場が見え始める。
そのせいか、この稜線どこからでも携帯が通じる。
いいじゃん!仕事の拘束当番可能登山域に入れておこう。

山頂直下からは時間もないのでザックを置いてピストンした。
山頂のみ雪はなく、人影もない。
昨日のテン場の跡が残るのみ。

そして、毛猛連山が手に取るようにすぐそこにある。
幸せを感じるなあ。

下山途中、藪の近くでコーヒーを飲んでいると「グワ~ウウ~」と背筋の凍る声。
熊?!こんなとこで襲われても誰も助けに来てくれないよ・・・と忍び足でその場を離れようとした途端、バサバサ!!っと大きな鳥が羽ばたいていった。
おっかね~~!

ふっくらしたふきのとうを幾つか採りながら愛車へと向かう。
北西の空はだいぶ鉛色が迫ってきましたが、なんとか天気ももち、充実したいい一日となりました。