2016/5/14-15 駒ヶ岳滑り納め

      メンバー : ノリ(L)、TT、+1

      14日 8:10駒ノ湯発・・・11:20小倉山・・・14:00駒ノ小屋
      15日 7:30駒ノ小屋発・・・7:50山頂~~オツルミズ滑降~~8:30フキギ基部・・・10:00駒ノ小屋
         ・・・11:00下山開始・・・14:30駒ノ湯着


Iさんが、駒ヶ岳の小屋番の日に、板担いで行ってきました!

駒の湯からは初登山&荷が重く、不安でいっぱいでしたが、
なーーーーーーんにも持ってこなくていいから、板だけ担いでおいでっていうIさんのありがたーーいお言葉に甘えて、お酒を一切持たず、食料も昼ごはんと行動食だけで楽させてもらいました。
(それでも重かった><)

6時間かけて、えんやこらと登りましたが、途中途中で、小屋前からIさんがこちらを見ているのがわかります。
手を振ったり、声出したり、、、待ってくれている人がいるって嬉しいもんなのですね☆
元気が、モリモリ湧いてきます。

汗だくだくで到着すると、冷え冷えのプシュッをもってきてくださり、
かんぱーーーい☆
うまっ!!

15時頃まで休んで、明日の足慣らしに1本滑ろうと、山頂まで行きました。
素晴らしい絶景が待っており、なんとまあ、私たちは良いところに住んでいると改めて実感と感謝でした。

夕方、山の上、雪の上、これから滑れる。
なんてシチュエーションは、泊まらないと絶対味わえないので、贅沢気分で、既に大満足のわたし。
そして、よく考えてみると自宅付近の山に泊まったことのないわたし。。
もったいなさすぎる!今年は、たくさん地元の山に泊まろうと心に誓いました。

いろんな想いに浸りながら、明日滑る予定のオツルミズ沢をのぞいて、小屋に向かって滑り出しました。

夕方滑るってほんと、きもちい! そしてぜいたく!

そして、お夕飯と宴のはじまりです。
明るいうちからの、お酒ってほんとお休みの醍醐味!
私たちだけの貸切で、雄大な景色の中での宴は最高です☆

暗くなったら、Iさんが作ってくださったベットルームへ移っての宴会。
話は尽きません。
風もなく、静かな夜でした。

翌朝、シュポシュポシュポシュポという音で目覚めると、なんと!!
圧力釜で炊いた、炊き立てご飯と、玉ねぎのみそ汁というなんとも贅沢な朝ごはんの準備がされていました。しかも!おこげ付き☆
おこげだいすき☆
めちゃうまい!
普段朝ご飯食べない私が、朝から、おかわりモリモリ頂きました。

オツルミズ沢は思ったよりも長く滑れ、登り返しも1時間も歩いたかな?30~40分かも。
まさかの、若干、シャワークライミングありの沢登りも楽しめ、アドベンチャーでした。

しかし、皆さま、スキー靴でスキー担いでポールも持って、藪の平行移動だったり、沢の岩場歩きだったり、ガシガシ行ってすごいです。
私なんてすぐポールしまって、手ぶらで、それでも遅かったですもん。。汗
藪も岩もうまく歩けません。。汗

残念ですが、下山です。
昨日と同じ重さのザックを背負っての下山は、修行でした。笑。
登りは部活で、下りは修行。

荷物重いと、岩場が遅い自分のバランス感覚のなさにがっかりしたり、疲れてくると、板が木に引っかかっるたびにイライラする自分がちっちゃいなって思ったり。
登りより、ずっと長く感じた下りでした。

家に帰って荷を計ったら17キロでした。
私にとってはこれが、歩けるギリギリの重さなのかもなあ。。
前太腿が3日間くらい筋肉痛で、階段おりるのがきつかったですもの。。。

お酒、夕食、朝食、Iさん本当にありがとうございました。
Iさんが小屋に居てくれなければ、絶対に行けなかったです。

そしてノリさんとITさんのおかげで、超楽しい山行となりました☆
素敵な仲間がたくさんで本当に有難いです。また遊んでください☆
                 ・・・・・ TT
駒ヶ岳に行こうとTさんに誘われた。どうもIさんの小屋番の日らしい。
行くのはいいが、ただでは行けない。今年は雪が少ないといっても小屋上は雪があるだろう。

いや、小屋上のみの雪ならなおさら面白い。
スキーを担いで小倉尾根から行ってみようか。仲間が一緒なら頑張れるだろう。

スキー靴をザックに入れスキーをくくり付けた。
駒ノ湯の駐車場で「よっこらしょ!」と担ぐザックの重いこと。修行の始まりである。
足を一歩一歩前に出していればそのうち小屋に着く。

2合目で最初の休憩。みんないつもより言葉少な目。しかも誰かがザックを担ぎ始めないと誰も立とうとしない。ちょっとでも長い時間重いザックを背負いたくないのだ。この雰囲気は休みの度に強まる傾向。

途中、ヤシオツツジやカタクリの群生に歓声を上げる。地獄に仏?砂漠のオアシス?

沢筋に残っていた雪は、小倉山にはたっぷりあった。時々ガスもかかるが目指す駒ヶ岳が壮観だ。

百草の池、白沢の頭と分かっていた苦しみに加え、スキーが藪に絡まる苦しみも思い知らされ、「この思いがしたかった」と口に出しはしなかったが、心の中でつぶやいた。

頂上直下のガレ場にIさんが現れると、そこはもう駒ノ小屋。
手が切れるような冷たい水にありつきやれやれと思っていたら、出発ゴーサインがIさんから出される。夕飯も頼りにしていたので、仕方なく言う事を聞いてスキーを履き山頂を目指す。

山頂広場は雪がなく猿田彦さんが剣を抱えて立っていた。また来たよ。しばらくみんなと休んでいると駒の風と体の感覚が溶け合っていく。

今日は小屋までひと滑り。一瞬にして今までの難儀さが吹っ飛んだ。日が沈むのを見ながら、小屋前広場で酒を酌み交わす。今日はほかに登山者はいないので貸切だ。

Iさんのごっつおを肴に話と心が弾む。心が穏やかに弾む。仲間が今日の幸せに思わず涙する。笑い飛ばしながらもみんな今この時に幸せを感じている。

いつ酒の宴が終わったのか、翌日Iさんが「昨日は星がきれいだったよ。天の川がはっきり見えてさぁ」と、織姫に会って来たかのように嬉しそうに教えてくれた。

本日のメインエベント、オツルミズ沢滑降。
フキギの基部まで雪はたっぷり。あっという間と分かっていても面白くてどんどん滑ってしまう。

登り返しの左マタは思わぬ沢登りとなり、意外な展開にわくわくした。鞍部には先日の境遇に飛ばされたという小屋の落とし板やサンダルが溜まっていたので拾って帰った。ここから見上げる山頂は真っ白で迫力があり「どんどん滑りに来いよ!」と駒が呼んでる感じがしたが、思いを残して下山とする。

暖かかった駒ノ小屋と温かいIさんに別れを告げ、昨日来た道を引き返す。駒ノ湯で汗を流し、満ち足りた気分と体の疲れに浸りながらTさんの顔を見る。難儀い山行だったけど面白かったの。またよろしく!
                 ・・・・・ ノリ