2021/4/21~22 春の村杉岳 (単独山行:AN)

コースタイム:21日 奥只見市スキー場駐車場7:00--大鳥橋8:25--
           取付き9:00--1395p12:50--村杉岳14:00 泊

       22日 村杉岳発6:40--三羽折の高手7:30--倉前沢山8:00--
           大鳥橋付近着9:20--奥只見スキー場駐車場着11:30



1日目
このトラバースが結構長い
大鳥橋 すぐ後ろの尾根に取りつく
突進してきたカモシカ
毛猛山方面
春は日が長い:一日目終了




2日目
未丈ヶ岳 後ろは中ノの岳と駒ヶ岳
三羽折の高手





(記:AN)
3度目の村杉岳。3月から今年も行こうかなぁなんて考えていたが、会山行でアオリに行ったときに、
「あそこに村杉岳や猿倉山が見えるよ。」と教えてもらい、心が決まった。

専用道路のいつものトラバースのあたりから雪の少なさを感じたが、大鳥橋に至っては全く雪が残ってない。
未丈ヶ岳を仰ぎ見れば真っ白だが、これから行く尾根は真っ黒。やっぱりね、と覚悟を決めて尾根に取りつく。
雪を拾ったり藪に入ったりしながら進んでいると、前の斜面でカモシカが動いている。
熊ほどは驚かないが、こちらに突進してきたのでたじろいだ。あちら様の目指すは私のすぐそばの木で、
そこで止まった。私に気づきじっと見ていたが、「こんにちは」というとさっと逃げて行ってしまった。

1250mの尾根に出ると展望が開け、明日降りる倉前沢山の尾根も良く見える。1395mのピークに到着。
目の前にどーんと村杉岳だ。この尾根は不思議と風の音は大きいが風の強さを感じない。
ブナの葉の音なのかな?焚火もしたいと思っていたが、ここまで来ると灌木は無い。
村杉岳の山頂に新築の家を建て(新しいテント買っちゃいました)、時間もあるので次のピークを目指す。
すぐに藪尾根。やっぱり今年の雪はあてにならない。藪が続くので今回は引き返した。

こうなると時間が豊富でスマホの地図と山々のにらめっこ。焼酎のお湯割りを手に、毛猛山、前毛猛、中岳、
百字や檜岳は見えないかな。左に会津丸山岳、正面には燧岳。気温が低いのでマグカップの焼酎が冷たくなり、
急いでのみ干し何杯もおかわりしながらずっと地図とにらめっこ。さすがに寒くなりテントに入る。
夜中は風の音が強かった。山の主の通り道だったのか結構気配を感じた夜だった。

翌日も約束された晴天。三羽折の高手から前倉沢山までの尾根は広い広い。あたりを眺めながら歩いていたら、
思わず倉前沢山を通り過ぎそうになった。下山の尾根の雪の具合が心配だったが、藪なら藪を下りればいいやと思い、
未丈ヶ岳を正面に方向を定めまっすぐ下った。大鳥橋付近に下り降りると、昨日の釣り屋さんのテントがまだあった。
帰りの専用道路も長いトラバースもあり気を抜けないが、只見川も春の気配。
気分上々、歌を歌いながら駐車場を目指した。