2021/5/30 獅子岩クライミング(一ノ倉衝立岩中央稜を雨天中止にて)

 メンバー:(L)HS、AN、FY

 コースタイム:3:00白毛門駐車場集合--3:20谷川RWベースプラザ発--4:00一ノ倉沢出合--退却
        5:20谷川RWベースプラザ着--6:20子持山駐車場着--7:30獅子岩登攀開始--
        10:30獅子岩山頂--下山--11:20獅子岩基部--12:00子持山駐車場着--帰宅


4時の一ノ倉沢出合
子持山登山口
1ピッチ目トップで登るFYさん
2ピッチからHSさん
2ピッチ目から見るANさん
最終ピッチ
山頂
獅子岩




【記:AN
「中央稜が天気で中止の場合、獅子岩も届出を出しておきます」ラインを見て一瞬固まった。
願い叶わず、当日は小雨と県境には雲がかかり続ける予報。それでもと出合まで行き雪渓に乗る。
いつもの年より雪が多い。あきらめをつけて引返す途中、
自転車で出合まで行ったがまた引き返してきたNCCのYさんに会い一言二言言葉を交わす。
仕事、週末、天気のせめぎ合いはみんな同じだ。

気を取り直し獅子岩へ向かう。HSさん3回目、AN2回目、FYさん初回。FYさん1ピッチ目リード、
そこからはHSさんリード。獅子岩と聞いただけで血が凍ったANはアッセンダーとゴボウを頼りに
「無事に帰るのが今日の務め」と言い聞かせる。
一ノ倉から転身したパーテイーも多いようで、フランスの青年とビレーポイントで一緒になったが
素晴らしく好青年であったし、この方の師匠とみられる方は熟年の男性であったが、
異国の香り漂うセンスを感じる紳士であった。

という事で、技術の向上よりもこの日を目いっぱい楽しむだけのいつもの私だった。
FYさんの「久しぶりにみちぐさの山行に参加できることが嬉しい」
という話を聞いてたぶんFYさんより私の方が嬉しかった。
混んできた状況を見てビレーポイントをずらしたHSさんの判断や常時の気配りもいつもながら拍手。
「一人の人との出会いは1冊の良書に値する」と言ったのは会のITさん。
今日はこの言葉がイヤに浮かんできた。HSさんから借りた山の本を助手席に乗せて帰路に着いた。

*今回もコロナ対策として、各自の車で移動し密を避ける行動を心がけ・マスクや消毒スプレーを携行しました。


【記:FY
もう少しクライミングが上手くなりたいと思い昨年の冬から大嫌いなボルダリングジムに通い始めて4か月、
少しは上達したんじゃないかと期待していたのですが「室内」と「外岩」はやっぱり違うなと感じてしまう。
今回の獅子岩は自分の技量ではなかなか手ごわい。セカンドでA0を数回駆使してなんとか登りきる。
天気はいいし、自然の岩登りは楽しいしよい一日を過ごせました。
いつかトップで登れるようになることを目標にまた大嫌いなジムに通おうと思うのでした。


【記:HS
先回この獅子岩の壁を登攀した際に同行したANさんMMさんに一ノ倉衝立岩中央稜を登ってみたいと話すと
この壁を登れるなら大丈夫との答えをもらった。
春の一ノ倉沢ならテールリッジまで楽に行けるので何度か週末に合わせ計画を立てたが
なかなか天候に恵まれなかった。あきらめきれず一度は自転車を使い小雨の中を一ノ倉沢出合まで偵察にも来た。

今回水上町の天気はA、いよいよと思い気合を入れて乗り込んだが、またしても小雨。残念!
こんな時の為に二次候補に獅子岩の届出もしてあった、何もしないで帰るよはマシと思い
3人それぞれの車で約1時間走って子持山に向かった。

冬季にトレーニングを積んできたと話すFYさんは初見であるが腕試しに1ピッチを勧めた。
このまま次のピッチもと思っていたが、後続がどんどんやって来る。谷川から逃げてきたパーティも多い。
FYさんには今回ルートを覚えてもらう事に切り替えて、2ピッチ目から自分がリードを務めた。

私はヌンチャクを掴んで這い上がるA0ばかりなので決して綺麗な登り方ではないが、
それでもこの壁を登りきると大きな自信になる。FYさんにもそれを実感してもらいたい。
私自身夏場は登山道整備で山の予定を入れられないが、また秋にはこの壁で訓練をしたいと思いながら下山した。
途中の尾根で振り返り多くのクライマーで賑わう獅子岩を眺め心地良い風に吹かれ十分充実した山行だった。
衝立岩中央稜は来年までお預けになったが、目標を夢見る楽しみはつづく。