2022/3/25    ヨモギ山から1036Pへ

メンバー:ノリ(単独)

コースタイム:荒山集落除雪終了点6:22--尾根取付き7:32--ヨモギ山9:33--
         1036P 10:40--ヨモギ山11:23--荒山集落除雪終了点13:24



林道はショートカットで
頭隠して…
穏やかな稜線
ヨモギ山から1036p
藪も出始めている
振り返って
1036pとカネクリ山
カネクリ山へ 険しい…
マキグラノツルネ
高倉沢右稜と左稜




【記:ノリ
初めての場所に立てる喜び。思いを膨らませ続けた事への神様からのご褒美のようだった。

いつもの除雪終了点に車を止め出発。少し前に熊谷ナンバーの男性が出発していた。
林道脇のふきのとうに春を感じ、高石沢林道の雪崩を心配しながらワカンで歩く。
途中男性を追い越し先を歩き続けていた。
途中休憩していると、ラッセルのお礼という事でアミノバイタルマルチネルギーを差し出された。
「こんな高級なもの、もったいなくて飲めません」とかなんとか言いながらありがたく頂く。

雪は多少モナカな感じだったがしまっていて歩きやすかった。
ヨモギ山では期待通りの景色を堪能。いつも通り「行けるとこまで」という事で次のピークに向かう。
まず藪。ちらちら切れ落ちた岩稜。20Mロープ持参だったので使おうかなと思ったが、
左を良く見るといい感じに雪がついていたので回り込んでセーフ。
細い尾根についている雪の割れ具合が今一つ不安だったのでなるべく藪を選んで行く。
藪はいい。安心感この上ない。しかし痩せ尾根で切れ込んでいるので油断大敵だ。
雪壁が2か所出て来たのでここでアイゼンとピッケルに切り替える。
足元は崩れることはなく「油断大敵」と念じながら一歩一歩確実にピッケルを差し込み足を出していく。

1036Pに着くとそこは神の領域に感じた。カネクリ山への郡界尾根を恐る恐る覗き込む。
険しすぎる。ここは信頼のおける仲間と登れる日を夢見よう。
高倉沢右稜、左稜やマキグラノツルネが覆いかぶさってきて体中に充足感を感じ続けた。
下りが怖いなと思いながら登った雪壁をバックステップで時間をかけて下り、
ヨモギ山で大休憩。近くには笠倉山、目をやれば権現、桧、毛猛が良く見える。
小島のように浮かんだ守門が印象的だった。
後ろには八海山と駒ヶ岳が優しく厳しい父や母のようにどっしりと据えている。
今日も精一杯力を出せたいい一日だった。