2022/6/26   駒ヶ岳清掃登山

今年も大勢の参加で、我がフィールド越後駒ヶ岳の清掃登山が終了しました。
枝折峠や水無の林道が、土砂崩れや落石により通行止めになりコースは絞られ、
5コース、8パーテイー、総勢25名となりました。
清掃登山は、毎年、会に個人に成長の魔法を振りかけてくれますね。




ROOT:道行山コース 
メンバー:4パーテイーに分かれ、総勢15名
コースタイム:石抱橋5:15--道行山取付5:52--道行山7:10--小倉山直下8:08--
            駒の小屋10:20--山頂--石抱橋15:55
【記:KM
初めての石抱橋~道行山コース急登と暑さでバテバテ
今度は雨に濡れ寒い、小屋でいただいたホットコーヒー美味しかった~
晴れたのでの山頂へ残雪の絶景お花の解説を聞きながら
パワフルな皆様と楽しい山行ありがとうございました。

【記:ON 
今回はHCパーティーに加わり、道行山コースから登ってきました。
意欲的なメンバーが多かったおかげで、途中の降雨にも負けず青空の広がる山頂に立てました。
ゴミは、先行パーティーが拾ってくれたせいかほとんど落ちておらず、年ごとにゴミが少なくなってゆく登山道に、
長く関わって来た者として感慨深いものがあります。
「みちぐさ」のホームグラウンド「駒ヶ岳」が、この先も美しくあるために「清掃登山」は大切な行事だと思います。

【記:OSe 清掃登山道迷い!?
石抱橋から北ノ又川沿いを歩き、道行山に登る道は初めてだった。
多くの車が停車している石抱橋の袂に車を置き、川沿いの細い道を歩き始める。
林道に出て、途中二人連れのパーティを追越して、足元を見ながら黙々と歩いた。
大きな沢を2ヶ所過ぎて、林道の刈払いがここで終わりかと思ったが、踏み跡が奥に続いているので、
何の疑問も持たず進んだ。次第に藪が被さり、ぬかるんだ箇所が現れ、登山者のものではない獣の足跡を目にして、
時間的にもおかしいと思い、道行山への登り口を通り過ぎたと悟った。
引返してくると前方に人影がある。近づくとM会長、ハイキングのK等のグループだった。
どこか隠れる所がないかと一瞬思ったが、気づかれてしまった。
 Kに、読図講座でちゃんと教えたはずだがと言われ、教え方が悪いと切り返す。
良く見ると、登り口に橙のリボンが何本もぶら下っている。全く目に入らなかった。
考えてみれば、道行山への登り口は、地形からあのあたりと見当をつけていたし、
大きな沢を過ぎたところと地図から知っていた。
また、北ノ又川が左に蛇行して林道から離れていくというのも頭に入っていた。漫然と歩いたためであった。
かつて、1/25000や1/10000の平面図から、山岳道路の概略設計を行ったことがあったが、
これでは、測量士の資格を持っているなどと公言出来ない。

【記:ノリ
水無林道の「通行止め」の標識に管理者の本気を感じ、さっさと道行山コースに変更。
ハイキングクラブの姉上方にあおられ、それでもみんなの声を聞きながら山を歩ける幸せを感じ、
通り雨の洗礼を受けながら駒の小屋に到着。
山頂は行かずに下りようと100%決めていたが、「おい、S君、山頂に行くぞ!」
のHさんの掛け声にメンバーの瞳がキラキラ、わかりましたというように青空ものぞき始めた。
やれやれ、老いては若いしょに従え…と山頂を目指す。下りはお勧めの最新映画の話や骨粗しょう症の話に花が咲き、
満開のタムシバロードを潜り抜け、起点の石抱橋に到着した。皆さん、今年もお疲れ様でした。


ROOT:道行山~銀の道コース
メンバー:MM、 他1名
コースタイム:石抱橋5:30~林道~道行山~小倉山~枝折峠駐車場~石抱橋12:30
【記:MM 
ゴミは2つで500g程度
クロサンショウオの卵は沢山あったが、モリアオガエルの卵は少なかった。
明神峠では、かび臭い祠に新鮮な空気を入れて一息入れる。
駒の湯から銀の道を登る人はほとんどいない?登山道は藪に近い状態でした。
その昔、明神峠にゲートがあったのを思い出し探したら、錆びた鉄ポールが土に埋もれて横たわっていました。
ここの残雪は例年より多くしかも固い。ヒールキックが効かないので微妙なバランスで斜面を滑り降りるが、
他1名は予想通り見事に転倒。枝折峠駐車場からは国道を下る事にした。
まだ、モリアオカエルの卵が数か所ぶら下がっていたが、所々で路肩のヒビと凹みで一般車の通行はできない。
石抱き橋まで1時間、銀の道を下る時間と変わらず、転倒の心配がない分楽かもしれない。


ROOT:裏三山周回コース
メンバー:OS 
【記:OS 裏三山周回山行記 
今回の目標は、清掃登山は勿論だが、単独で事故や体調的なアクシデントは許されないので、
いかに安定したペースで完歩するかである。異例の猛暑続きで天気が良ければ熱中症、雪渓が多く残り、
風に吹かれて雨にあたれば低体温症の危険がある。そして昨年、半分に満たない所で痙攣しそうになった足が、
どの程度持つか、果たして体力が持つか等々、かなりの激戦が予想された。
前夜は、早々に荒沢登山口に陣を張り、一人晩酌を念入りにこなして、万全の態勢で祭った。
ビールの後のメインは、やはり鶴齢だ。

翌朝2:30起床、2:53に戦闘を開始。スポーツドリンク4.5L、食料もバナナ・自家イチゴ・自家キュウリ漬けを始め
1泊できそうな程ザックに詰めた。明るくなる頃に鎖場に突入し4:45前嵓に立つと駒ヶ岳が遥か彼方に聳えている。
駒はどこから見ても大きくて風格がある。7合目辺りから陽がじりじりと後頭部をアブり今日も暑くなりそうだ。
炎天下の縦走は熱中症の危険が伴う。この急な登りでいかに足を温存できるかが完歩するカギである。
9合目から南側の裏荒沢を見下ろす。昨年、富永さん・高野さんと遡行したのが懐かしい。
抑えめに登ったが順調に5:49荒沢岳の頂に到着。
見渡す限りの青空と展望に今日のみちぐさ清掃登山の成功を確信した。写真と動画を撮り先を急ぐ。

今日は1時間位歩いたら休憩時間を3分程にして、極力ロスタイムを出さないことを念頭に置いていた。
灰ノ又山に緩く登り返す頃から、吹き溜まりや平坦地に大量の雪渓が、所々に出てきた。
多いと思った昨年よりもさらに多い。ガスれば、登山道を見失うほどだ。しかし、今日は、この雪に助けられた。
途中で何回もこの雪を、奇麗な所を掘り出して、帽子のなかに入れてかぶって、頭のクールダウンをした。
これが、熱中症防止に役立った。メガネの前に、水滴がダラダラ垂れるが、気にしてはいられない。

 7:10灰ノ又山。荒沢から1時間20分もかかり、遠く感じたが、そこから、源蔵山の脇腹をトラバースし、
キャンプ地7:46到着は早く感じた。灰ノ又から巻倉のあたりが、左手に平ヶ岳・燧ヶ岳が目前に見えて、
たおやかな平原が続くので、このルート最大のハイライトだと思う。ここまで水分1.5L程を消費したが、
残りは3Lあるので、水場での補給は省略。ひと登りして、巻倉山のピークへ。
ここからの丹後~中ノ岳~駒ヶ岳の展望は抜群で、一番好きな場所だ。しかし、進行方向の空は曇り気味になって、
かなりどんよりとしてきていた。朝はあんなにいい天気だったのに。そして巻倉の下りでミストシャワーが降ってきた
細かいミストなので気持ちがいいが、すぐに止んでしまった。中ノ岳~駒ヶ岳の方の空は、暗いので、
雨が降っているのだろうか。みちぐさ隊の皆さんは、多くの方が道行山経由で登っていると思うが、大丈夫だろうか。

兎への登りは、涼しくなって、昨年、足が痙攣しそうになった雪渓も順調だった。
8:48兎山頂では、風が強くて寒いほどなので、少し下って風の無い所で休んだ。さっきのミストシャワー、
雪渓上歩き、そして風に吹かれて、すっかり寒くなり、気をつけないと低体温症が危ないと思った。
この後、中ノ岳の急登での雪渓の残り具合いが心配だったが、ほぼ登山道が出ていて、案ずることは無かった。
足も異常はなく、曇っていて直射日光が無いので、天候に助けられた。

中ノ岳には、10:38到着。順調にここまで来れた。ガスり気味で景色は無い。肌寒いので小屋で休む。
エネルギー補給して早々に小屋を後にする。磯部さんパーティーは、表三山を回って、今どの辺まで行っただろうか。
中ノ岳を下り始めると、ガスの中で景色が全く見えず、道を間違えているような錯覚に陥った。
間違える道など無いのに見えないということは怖いものだ。檜廊下に差し掛かる頃にはガスが晴れて景色が見えてきた
待望の駒ヶ岳の雄姿も奇麗に見えてきて、俄然テンションが上がる。やはり、縦走は、景色が何よりだ。
この方向からの駒もいい。駒はどこから見ても、威風堂々としていて、どこか威厳がある。
登山道は、やや荒れ気味だが、道があるだけありがたい。景色はいいがまた暑くなってきた。
アップダウンを繰り返し、駒への最後の登りをゆっくりと登る。この頃にはパンを食う気になれず食欲が無くなった。
疲労の蓄積と、少し熱中症気味なのだろう。雪渓でまた帽子のなかに雪を入れ、頭を冷やすと生き返った。

待望の駒の山頂に13:12到着。誰もいない。山頂直下の大雪渓から13:30駒の小屋へ。
小屋番さんから、みちぐさの皆さんの動向を教えてもらう。甘ったるいスポーツドリンクに飽き飽きしていたので、
小屋の冷たい水の旨かったこと、この上ない。初めて、小屋下の雪渓を迂回する急斜面を降りた。
ここは、滑落したら、左下が切れ落ちていて、一貫の終わりだ。
14:31小倉山の分岐が雪で埋もれていて、何の気なしに、間違って駒の湯の方に降りてしまった。
何か変だと思って、引き返して、事なきを得た。道行山15:03小休止。ここからは、木や枝につかまりながら、
得意の下りでピッチを上げる。

林道も終わりになる頃、小野塚さんらの3人パーティーに追いついた。間もなく、石抱橋のゲートに着くと、
みちぐさ清掃登山隊が円陣を組んで、解散の挨拶をしていた。あまりにも大勢いて驚いた。お疲れ様でした。
16:20荒沢登山口近くの自販機で350ccコーラを購入。冷えていて旨い。飲み足らずにもう一本飲む。
やはり、脱水気味だったのだ。大事な本日の成果品のゴミは、ペットボトル1本と飴のカラ袋1枚のみで10g程度か。
裏三山(表三山も含めて)のワンディーは、これが最後になるのではないだろうか。
帰宅後当日や翌日以降の疲労感・倦怠感は、今までにないものであり、いい年をして大人げない、
いや「としょりげない」と思うのであった。


ROOT:三山縦走コース
メンバー:IT(L)、KN
コースタイム:【6/25】 大倉4:00- - - 7:20女人堂- - - 8:30千本檜- - - 9:00白川岳- - -9:20大日岳- - -
            10:00入道岳- - - 12:30?オカメノゾキ- - - 15:50御月山- - -
            16:00祓川- - -17:40中の小屋(泊)
       【6/26】 5:00中の小屋- - - 8:40駒ケ岳- - - 駒の小屋10:30- - -
            12:40道行山- - - 14:10銀山平
【記:KN  
ITさんの提案で八海山から中ノ岳を越えて駒ヶ岳へ。私は4回目の三山縦走だが、八海山から入山するのは初めて。
雨模様の出発だったが、次第に抜けるような青空になり、好調に八ッ峰を越えた。
五竜岳からは道が荒れていて、暑さも加わり、体力も神経も徐々に削られたが、
途中2回雪を取ることが出来てかなり助かった。一体いつまで続くんだ?と思いながら、
長くて辛い道を上り御月山へ。やっとこさ着いた中ノ小屋から見えた雲海と夕陽が綺麗だった。
翌日駒ヶ岳に向かう稜線は、GWに尾瀬から縦走してきた思い出に浸りながら歩く。
小屋でのんびり休んだ後下山を開始すると、みちぐさ隊の皆さんが上ってきて嬉しかった。
三山駈けは厳しい修験の道という印象だが、今回はたくさんの花々に彩られていて、とても嬉しい誤算だった。