2022/7/10  7月会山行 五頭連峰 小倉沢

メンバー:(CL)FY.KY.OS.IM.ノリ

装 備:ロープ1本(8mm×30m) ※使用せず
足まわり:フェルトソール着用の参加者多数。
     ※五頭はぬめりが強いのでフェルトがよいとよく言われるが
      個人的にはラバーでも問題ないと考えている。

コースタイム:  7:50 どんぐりの森キャンプ場出発--8:05 小倉沢入渓--11:30 竜神清水
         12:00 五頭稜線(前一ノ峰付近)--13:45 どんぐりの森キャンプ場







【記:FY
 7月の会山行の担当となり、会の年間計画を見ると「五頭連峰」とある。
みちぐさが会山行で五頭へ行くのは異例中の異例。三条在住で五頭の沢に通っている私に配慮して
決まったものだろうと推測する。魚沼、谷川の名溪を見慣れて目の肥えている方々に五頭の沢はどう映るのか
少し心配しながらも行く沢を選定する。やはり初めての五頭の沢なら「小倉沢」。
癒し系かつ半日で遡行できる五頭の入門ルートである。私が人生で初めて沢登りを経験した沢であり、
毎年6月に個人的に「沢初め」をする通いなれた沢。

 7:50 当初予定より少し早い出発。どんぐりの森キャンプ場から安野川沿いに進む。
小倉沢の最初にある金剛ノ滝、布引ノ滝は登れないのでその上から入渓。
入渓地点には以前は金属製のはしごがかかっていたが、壊れてしまってなくなっている。
30分ほど単調な沢を歩くと5mCS滝、この滝は水量が多い時はずぶ濡れになり、足場も悪くなる。
巻きも難しいので数年前に残置ロープを個人的にかけておいている場所。
この時打ったハーケンが人生で初めて打った思い出のハーケン。

この滝を過ぎると登れる2,3mの滝が連続して出てくる。ほとんど巻かずに快適に登っていく。
難易度は高くないがシーズンの始めに沢に身体を慣らすにはちょうど良い。
二ノ峰沢との合流地点を過ぎたあたりにヌメリの強い滝が1つある(4mCS滝)。何の問題もなく登れるときもあれば、
いやらしいなぁと思う時もある。単独でよく入る沢なので念のために残置ロープを1本かけておく。
残置を残しておくのには賛否があるがここは「安心」を優先する。ここまでで入渓から2時間ほど、
とても早いペースなので井上さんにお願いして「ハーケン打ち」の講習をしてもらう。
岩質がもろいためか、ハーケンに体重をかけると岩が剥がれ落ちてしまう。
まだまだ自分の打ったハーケンに自信が持てない。いっぱい練習しようと思う。

小倉沢からハゲ沢へと進み最終盤に15mハゲ滝がある。小倉沢で最も高い滝だがフリクションはよく効き、
ホールドも豊富。ノーロープで登っていく。ハゲ滝を登って少し進むと「竜神清水」と呼ばれる一般登山道との
合流地点で水場として活用されている場所にでる。多くの人はここで遡行を終了して一般登山道に出るが
個人的にはこのままハゲ沢を最後まで詰めて五頭の稜線に出るのが好き。
少しの藪漕ぎがあるが沢を登り切った感じがあって良い。
というわけで今回も最後まで沢を詰めて五頭の稜線(前一ノ峰付近)に出る。ガチャ類を片付け休憩後に下山開始。
1時間半でどんぐりの森キャンプ場に到着。無事、会山行終了。

みちぐさの会山行で五頭が適切かどうか(遠すぎる、暗くてじめじめした沢などなど)はまたの機会に
皆さんから感想を聞くとして担当の会山行を無事終えてほっとしています。参加者の皆さんに感謝です。



【記:KM
FYさんの解説を聞きながら涼しい沢歩き。
皆さんに引っ張ったり支えていただきながら沢山の滝を登る事ができた。
最後の藪漕ぎで大量の汗OSさんからいただいたキュウリ漬で滝のように流れていた汗がひいた。
物凄く美味しいキュウリ漬。ストックを忘れたがANさんが一本貸してくれて助かりました。
皆さんのお蔭で良い体験ができました。
ありがとうございました。



【記:ノリ
今まで五頭の沢には縁がなかったが、リーダーのFYさんのおかげでいい沢に行くことができました。
五頭連峰の標高は高くはないですが、ルートの中のほとんどが登れる沢、と言っても滑るとレベルが上がってしまい、
結構、筋力・根性力使い、最後は藪を漕いで稜線に出るという、みっしりと楽しめた沢でした。
FYさんがここを自分のフィールドに通い続けてくれた恩恵を受けさせていただいたように思います。
会員個々の山の志向は違いますが、だからこそ、会山行に集う価値があるなあと感じた一日でした。
それは、仲間と一緒に登る楽しさを満喫できたからだと思います。
みんな、良き1日をどうもありがとう!



【記:OS
名前だけは昔から知っていたが、五頭山には行ったことが無い。下越方面のどこにあるかもわからない。
地図を調べると、かなりの昔、子供を連れて良く行った安田アイランドの少し北側に位置していた。
四半世紀ぶりに安田ICを下車し、観覧車を見たらとても懐かしかった。
今回は、FYさんのホームグラウンドを、案内していただこうというのが企画の発端であった。
五頭は、雪が少ないことから、5月頃から沢登りができるそうである。沢の雪が多くて、
沢シーズン始めが遅い今年の魚沼を考えると、今回の五頭は、好期の計画となった。

さて沢の渓相は、登れる小滝が多く、後半ゴルジュがあり、1,000mに満たない標高の割に長い沢だと思った。
少しぬめっていやらしい滝の2箇所に、残地ロープがあり、ありがたく使わせていただく。
ただ、残置用に打ったFYさんのハーケンが、下降テスト時に、一瞬でスポンと抜けたのには、笑うどころではなく、
ビビってしまった。残置トラロープに助けられた一幕であった。
何はともあれ、久しぶりに一緒に歩くみちぐさメンバーと、沢の涼しさに浸りながら、
心地よい遡行を楽しむことができた。沢シーズン最初の足慣らしに格好の沢を、
春先からやや引きこもり気味だったと自分で言う藤田さんに、案内していただき感謝でした。

下界に降りると猛暑襲来。村杉温泉の共同浴場薬師の湯は、石鹸は無いが300円と格安で、
きれいないい湯であった。沢の後に、汗水だらけの身体がさっぱりとして、風呂上がりのコーラは、
乾ききった喉をピシッと引き締めてくれた。
藤田さんが下山時に、「西小倉沢が、今日の沢よりも少しレベルが上がるが、奇麗な渓相だ。」というので、
また来年初夏の初沢登り企画に、ちょうどいいなあと期待をしているところである。