2022/9/11  万太郎谷井戸小屋沢右俣遡行80歳の叔父を連れて

メンバー:(L)HS・KN・(ゲスト)IT・KA・OT

コースタイム: 7:30万太郎沢入渓・・・8:20換気口・・・8:40オキドウキョ・・・
       8:50井戸小屋沢出合・・・10:40沖障子沢出合・・・11:00右俣左俣分岐
       13:20稜線井戸小屋の頭・・・15:20五作新道口・・・15:30駐車場



万太郎本谷入渓
優しい渓相のナメ床
関越トンネル換気立抗
淵を回り
流木を潜り滝を越え
Iさんの確かなルート取り
トイ状の渓相
美しい15m滝
右俣に入り稜線も近い
滑る黒い10m滝
二つ目の滑る黒い滝
ロープで肩掛け確保




【記:HS
今年2回目の井戸小屋沢はこの沢初めてのKさんとゲスト3人を誘っての遡行となった。
この中に私の叔父80歳もいたので、メンバーの皆さんには叔父のペースに合わせてくれる様にお願いし、
休憩も多めにとってもらった。
前半の万太郎本谷の渓相は何度来ても飽きない癒しの沢ではあるがそんな中に突如ニョキーっと現れる
関越トンネルの換気口も他では見られない景観である。茂倉新道の稜線からも良く見ると
沢底に見つける事が出来るが、間近で見上げる煙突状の換気口は本当に圧倒される。
この沢に初めて足を踏み入れた人は大変驚かされる事と思う。

次にオキドウキョ沢出合の美しい瀞にもまた癒され、自然が作り出す造形に感動する事間違いなし。
その先で万太郎本谷と別れ井戸小屋沢に入ると次第に沢も狭くなり傾斜も立ってくる。
水量は減るが気持ち緊張しながらの遡行が多くなる。簡単ではあるがルートの取り方によっては
難しい場面も出てくる。8月に叔父と訪れた時は最初のへつる滝で手掛かりを上手く支持できず、
叔父を水の中に落としてしまい寒い思いをさせてしまった。
今回は壁にハーケンを打ちスリング掛け通過してもらった。

沖障子沢出合付近では崩れかけた雪渓も残っており、慎重に通過したが今回はそれも無く
景色を楽しみながら高度を上げる事ができた。右俣左俣の分岐を過ぎると黒く光りヌメル10m滝が出てくる。
これは一昨年の苦い思い出の残る滝ではあるが、右壁のホールドとスタンスを丁寧に拾って登れば
差ほど難しくはない。しかし高度感はあるのでロープを出し上から確保しながら登ってもらった。
稜線も近づき3~4m程度の滝をいくつか越え、水が枯れてから尾根に登り上げる最後の急登を抜け
無事に遡行は完了となった。

私の記憶では会のKNさんと一緒に沢を登った事がなかったと思う、初の井戸小屋を楽しんでもらえて良かった。
ゲストのITさんとは今回でこの沢を3回一緒に登っている。事前に蜂の情報も教えてもらい危険個所を
静かに通過し難を逃れた。私にとっては沢の師匠である。
KAさんは今年剱岳のチンネ左稜線を一緒に登ろうとした仲間でありクライミングの先生でもある。
チンネは雨と雷で断念したが本当に頼もしい女性だ。
そして私の叔父のOTは80歳にしてこのメンバーにも引けを取らない登攀能力がある。
体力面は少し心配ではあるが、登り上げると500mlの缶ビールを飲み干して満足していた。
同行してくれたメンバーには本当に感謝です。優しく見守ってくれてありがとうございました。
また叔父と一緒に登る機会があればお付き合い宜しくお願いします。