八海山 2023/1/6-7(新春会山行)

メンバー:A隊 ロープウェイ山頂駅~薬師岳 1/7 日帰り (L)OS、OSy、ON
     B隊 大倉口~四合半~コギ池付近 1/6-7 1泊2日 (L)IT、KM

A隊タイム:RW山頂駅8:50・・・女人堂10:50・・・薬師岳12:00-30・・・女人堂・・・RW山頂駅15:15





 ※全画面でご覧になる場合は、設定(歯車マーク)から画質を720Pに設定するときれいな画面で見られます

みちぐさ山の会恒例の新春八海山登山は、テン泊による大倉尾根ラッセル登山隊2名と、例年通りのロープウェー隊3名(山スキー2名・ワカン1名、諸事情により1/7日帰り)の2隊編成となった。

富岡惣一郎画伯の描写は「白と黒」の世界であるが、今日(1/7)の八海山は「青と白」の世界が限りなく広がっていた。
陽の光を浴びながら純白なドレスをまとった駒ヶ岳。白さの中に岩の黒みを帯びて不気味な威厳を放つ八海山の八ッ峰。
登路では雪化粧した樹林帯と、その中を自由奔放に飛び回ったウサギの足跡。青々と広がる空とのコントラストの美しさで、この上ない喜びに感謝感激。

さて、我々日帰り隊は9:00八海山ロープウェーを降りると、何とトレースがあった。かなりのラッセルを覚悟していたので超ラッキー。女人堂手前まで行ければ御の字と思っていたが、高速道路を使って楽々と景色を堪能する余裕ができた。
ONさんはワカンだが、我々がモタモタしていると、ちょうど良く要所で合流するペース。メールで現在地交信はしていたが、ITさん・KMさんとは、果たして落ち合うことができるのだろうか。

女人堂手前の難所急斜面は、巻機山側の奥までトラバースしてからジグで上がるという、うまいルート取りになっていた。最後に少しだけスキーを担いで、難無く10:50女人堂に到着する。
先行者2名は、昨夜女人堂泊のボーダーであった。すでに薬師岳の西面に、2回の滑走跡が描かれていた。彼らはこの日4~5回滑走し、まさに八海山食い散らかしという斜面様相であった。
自分も早く滑りたい気持ちに駆られながら、祓川右側の尾根筋のジグを辿る。薬師岳の山頂下は、いつもはクラストでガチガチなのだが、今日は新雪交じりでそれ程固くない。

12:00薬師岳の頂から三山の景色を堪能する。またこの景色に会えたことに感謝の一言。千本檜小屋側は、雪庇が張り出し怖くて近づけない。
大した風もなく絶好のコンディションの中、シールを剥いでいよいよお楽しみのドロップイン。今シーズン初で、思うようには行かないが、山での滑走は何度滑っても面白い。
尾根の雪は少し固めだったが、祓川の沢筋地形に入り込むとパフパフパウダー。下手な滑りでも、この上なく気分がいい。今日の雪質は、予想外に雪崩れそうにない。
楽しい時間は一瞬で終わり、女人堂直下を気を付けて降りる。

平坦地に着くと、何とITさん・KMさんとご対面。彼らが池ノ峰で休んでいたのは見えていたが驚いた。長距離の超重労働ラッセル、大変お疲れ様でした。先頭は、荷物を置いて空身でラッセルし、交替して荷物を取りに戻る繰り返しだったとのこと。D51ラッセル車を彷彿とさせるこのお二人には、ほとほと脱帽である。

ONさんと合流し、5人で輝く八海山をバックに記念写真を撮る。午後からは益々いい天気になり、誰がこれほどの好天を予想しただろうか。
登りは逆光だった八海山も、下山時は順光が美しさに拍車を掛け、振り向いては写真を撮りの繰り返し。みんな上機嫌での下山(15:15)となった。
楽しく美しく怪我もなく、恒例の会山行「新春八海山登山」が実施できてとても良かった。 
(記)OS