蝶ヶ岳から常念岳  初めての山へ 2025.10.23~24

メンバー:単独)ノリ

コースタイム:23日 6:25三股登山補導所――8:09まめうち平――10:55蝶が岳山頂
       24日 6:00蝶が岳ヒュッテ発――6:40蝶槍――10:08常念岳――11:30前常念――
          14:45三股登山補導所着


みちぐさの仲間と何となく年1回はアルプスの高い山に行っているうちに、
何となく年1回はアルプスへ登りたいなと思うようになった。沢だ藪だと楽しんでいるときに、
年をとったらメジャーな山に行こうと思っていた。それまでとっておこう位の気持ちでいたが、今回登って、
高い山はそれなりの体力が必要で、もしかしたら若いうちに登っておいた方が良かったのかもと思ったりもした。

三股駐車場での車中泊は結構寒く背中の傷が痛んできたため、一日目は予定を変更して蝶ヶ岳ヒュッテ泊とした。
受付の若い女性に「常念岳は行ったことはありますか?一人ですか?三股に下る?あまりお勧めしません。」
と五万分の一の地図を広げながら言われ、老いては子に従えだなと翌日の常念岳はあきらめたはずだった。

しかし翌日の自分は最初の計画をやり遂げたい気持ちがわいているではないか。気持ちがどんどん足を進める。
左手には穂高の山々。会山行で登った前穂の北尾根や北穂の東稜線がばっちりで手が届きそうだ。
ああ行ってこう登ってあそこを下りたのか・・・と何度も何度も見返していた。
常念岳への登りは見た目ほどきつくはなかったが、中くらいに風が寒く、
それでも昔連れて行ってもらった北鎌尾根や槍の穂先に目をやると心が温かくなった。
あらためて、アルプスに育ててもらった自分があることを実感していた。
常念岳の山頂で度々の変更を会の仲間に伝える。
この支えがあってこそ一人でも安心して登る事ができている。感謝である。

山は高い低いではなく、発見や喜びが等しくあると思う。初めての山はまさにそうだが、
通い慣れた山々も同じ時間は二度と流れない。心を山に溶け込ませてこれからも歩いて行きたいなと思う。ノリ