ジャバミ沢右岸尾根から阿寺山 2023/2/28

メンバー:(L)ネコジィ.ノリ
コースタイム:広堀川橋駐車場発6:25--1000Ⅿ9:20--1400m11:30--山頂11:50
          --1400m12:15~12:40--駐車場着14:07




お天気は約束されていたが寒い寒い。手の先がしびれている。
マゴタイ沢はいくつか口が開いていた。いつもの冬尾根を通り過ぎ、ジャバミ沢へ。
右岸の尾根にどこから取り付こうか。
不思議なことに、あんなにしっかりあったストレースが忽然と消えている。なんだいや~。
こうなると冬尾根よりも楽ちんなはずのこの尾根も手強い。
でもまあ今日は天気が続くという事でゆっくりと進んでいく。

1100mくらいから広々としたいい尾根になる。景色も気分も最高。
1400mの台地から山頂方面も一切の無垢な雪面で、ごめんなさいって感じだった。
少し右に目をやると冬尾根からのトレースが見える。
山頂でオカメノゾキ詣でと、高倉山への稜線を写真に収めて、滑りにかかる。
パウダーパウダー!途中で待つネコジィと合流し、800m付近からジャバミ沢に入る。
もう雪は重々で駐車場までひと汗もふた汗もかいた。

いい尾根だが、尾根が広いので視界のきかない時はしっかり位置確認が必要だ。
登りの際も、ゆるく見える左側にだいぶ行ってしまい、
ネコジィから「そっちは行かん方がいい」と教えてもらった。
お疲れさまでした。いい一日でした。byノリ

次回の楽しみ某氷瀑 2023/2/19

メンバー:HS.(ゲスト)ST




今期3回目のアイスクライミングはM会長さんが下調べをして見つけて来てくれた某所にある氷瀑だ。
前の週に会長と山岳救助隊仲間のS君は現地確認でF1滝を登り下見をしてくれていた。
送られてきた氷瀑の画像を見てワクワクしながら現地に向かったが気温は上がり天気も小雨っぽい。
それでも登りたいと、はやる気持ちを抑えてクライミングの準備をしていたが、そこで肝心のアイゼンを
家に忘れてきた事に気付いた。どよ~んと自己嫌悪。

ここまで来て帰るわけにも行かず、今日はフォロワーに徹しビレーを務める事にして氷瀑にむかった。
F1滝の下に行くのも緩い氷を歩かなければ行けないが、アイゼン無しではとても歩けない状態だった。
ビレーポイントまでS君からロープで引き上げてもらい、素晴らしい氷瀑を目の前に情けない気持ちで
ビレーしながらS君を見守る。

ロープを支点にセットし、S君が懸垂下降で降りてきた。次にS君からアイゼンをお借りして
トップロープで氷瀑に取付いた。氷の表面に水が流れているところもあり、氷も柔らかく崩れるところもある。
それでもアックス打ちアイゼンを蹴り込む感覚は堪らなく楽しい。F1滝を2回登らせてもらった。
予定では上部のF2滝も登る計画だったが、私の失態で早々に切り上げる事に・・・

今回はF1滝のみの登攀だったが、ここは滝周りの土壁が脆く落石が頻繁に起こるので注意が必要だと思った。
S君も腕に落石が当ったが擦り傷と打ち身程度で済んだ。早く帰れと言う事かなと話しながら氷瀑を後にした。
次回は上部のF2滝まで登るぞと誓い、山に楽しみを残してきた。HS


追加 2/23 リベンジ動画

みちぐさ会山行 柄沢山  2023/2/4

メンバー:(CL)OS.(SL)TT.MR.(ゲスト)KY.NK.KA




※全画面でご覧になる場合は、設定(歯車マーク)から画質を720Pに設定するときれいな画面で見られます

前の週に、白馬乗鞍の天狗原等で、バックカントリーでの雪崩死亡事故が相次いで発生し、
我々にも緊張が走った。暮れに開催されたアバランチナイトの講習でも、雪崩にビビらされていた。
今山行では、絶対に雪崩に遭わない、万全な雪崩対策をして全員が必ず家に帰るという決意を、
今まで以上に固めて臨んだ。

会員3人と強靭なゲスト3人を迎えた6人で、清水の除雪最終地点を6:50に出発。
新雪は15cm程度の乾雪で深くはない。先行者が4人程いてそのトレースをたどりながら順調に2つの堰堤を越える。
沢を左折する手前では、2箇所程穴が開いていてやはり雪が少ない。
尾根筋の急登への取り付き地点で、クトー装着とエネルギー補給。急登の乾雪は、シールの利きが悪いので、
ストックで後退りを防ぎながら、板を雪面に叩きつけて登る。森林限界を過ぎ、
短いが登路最難所の急登箇所は所々クラスとしていたがクトーを利かせてクリアー。間もなく緩やかな安全地帯へ。

稜線鞍部には、10:10に到着した。ここで、群馬側のトゴトウジ沢を1本滑る相談がまとまり、柄沢山山頂へ。
山頂に着いて振り返ると、巻機方面が幾分ガスり加減か。やばい、おまけのトゴトウジ沢を滑って、
もしノミオ沢がガスったら皆に申し訳ない。心配しながら、ドロップイン。KY、MR、TTとボード隊が行く。
若いMR選手が、かっ飛ばす。スピード違反ではないか。続いて、OS、KA、しんがりを頼んでおいた
NKがスキーで続く。雪は、深過ぎず浅過ぎず、柔らかくいい感じ。最高の斜面勾配だ。

一瞬の快楽の後、シールを貼り直して登り返し。ノミオ沢に近い右方向の鞍部を目指して緩くトラバース。
少しクラスト部もあったが、難なくノミオ沢のドロップポイントに登り滑走準備を整える。
柄沢山を登りトゴトウジ沢滑走して戻るのに1時間半掛かったが、心配したガスも出なくて、
空の明るさは戻っていた。ああ、ガスらないで良かった。

稜線付近はクラスト帯で、降り始めても今までになくクラスト斜面が続いたが、間もなく極上パウダーゾーンに突入。
いい感じだ。これだ、これだ。皆、心の中で雄叫びをあげているのだろう。天然の一大スキー場斜面を満喫し、
平坦地に降り立って振り返る。思い思いの楽しそうに描かれた弧が、その喜びを物語っている。

ここから、ほぼ真っすぐ樹林に入り、急斜面の沢への入り口に出た。本日一番の雪崩の危険性の高い急所である。
比較的、雪崩れにくいような雪質だと判断し、小林さんに先行してもらう。大丈夫そうだ。
後に続き、順番に声を掛ける。雪が少なく多少の段差や穴っぽい所もあったが、気をつけながら滑って事なきを得た。
全員が、安全地帯まで滑り降りて安堵した。

皆さんお疲れ様でした。無事が何より。
13:00過ぎには下山で来たので、やっぱりトゴトウジ沢に行って来れて良かった。
帰りに、田舎食堂の“上田の里”に寄って“まじ丼”を食い、満足感がさらに膨らむ極上の柄沢山だった。OS